ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

わたしのALTEC! その2

2005-08-19 23:48:42 | オ-ディオ
出てくる音は欠落している部分も非常に多いのだが
必要なものだけが鳴っているような出方である。
この必要な部分が非常に大切で音楽の根底に
かかわるようなものだと思う。

それとは反対にいまのスピ-カ-はすべての音を
欠落することなく出す方向にあると思う。
当然その方が正確でいいに決まっているが
問題はその音の出方である。

どれが大切でどれがあまり重要ではないというか
選択肢がないというかどれも同じように鳴って
唄いかけてこないのです。

必然的に音楽の感動も薄れたものになって
なにかよそよそしいこちらに寄り添ってこない
鳴り方をするスピ-カ-が多いように思います。

以前使用していたマコ-マックのCDプレ-ヤ-
シグネチャ-とCECの5100等の鳴り方と
似ているようです。

CECのほうは低域から高域にかけてすべての
帯域が同時に立ち上がってきてどの帯域も
遅れることなく耳に届きます。

マコ-マックのほうは出てくる音に強弱があり
スピ-ドも整っていないのだが聴いているうちに
こちらのほうが自然に音楽に引き込まれています。

正確なのは当然CECの方なのだがどちらを
聴いていたいといえば迷わずマコ-マックの方に
なってしまう。

当然デフォルトされた音ではあるのだがその
音楽のエッセンスが凝縮された音をいちど体験すると
抜けられない状態に陥ってしまうのだ。

何度も言うようだが“これで良い!”ということは
断じてない。人である以上“もっと”良くなると思うのが
普通であって立ち止まるのは後退であると思う。

わたしのALTEC! その1

2005-08-19 01:52:42 | オ-ディオ
わたしのALTECについてすこし説明をしておきます
606SYSTEMですがユニットは604TYPE-Cです。
606というとわからない方も多いと思います。
ステレオサウンドの別冊ヴィンテ-ジスピ-カ-VOL-1
アメリカ編をお持ちの方は137頁をご覧ください。

お持ちでない方に簡単に説明すると全体の形はハ-ツフィ-ルドの
ような形のコ-ナ-型であるがホ-ンロ-ドはなくバスレフタイプ
である。620の箱をコ-ナ-型にしたものと思っても良いが
606のほうがはるかに古い。資料によると1957年に登場。
ユニットの604TYPE-Cはと言うと1953年発表のようだ。

以前門前仲町のJAZZ喫茶タカノに行った時にこの606があった
のでびっくりしたことを思い出しました。
タカノというと9844Aが非常に有名であるが606を知っているほうが
少ないのではないか。ここの606には605Aが入っていたようである。
いちども音を聴いていないのでこれ以上は解らない。

604TYPE-Cはどなたもご存知のように604-A,604-B,604-C・・・と続く
デュプレックスシリ-ズである。TYPE-Cはフィックスドエッジである。
もちろん再着磁処理をすればよいのだろうが未だにやっていない。

箱の材としては米松合板のようであるが表面は化粧しなおしてあるので
完全にそのままとは言いがたいが後ろをみると作りはいいかげんで
とてもハ-ツフィ-ルドなどとは比べ物にならないぐらいにきたない。

当然ネジ類もバラバラで修復の跡もあるのだが出てくる音にあまり
影響がないように思われるので気にしないようにしている。
1957年発表である為に当然モノラルの時代であるから左右も
完全に一致していない。ましてやいまから50年も前のもの
が修復もせずにいるほうが不思議だと思う。

見かけの化粧をすることはそんなにも悪いことではなく
必要以上に神経質になる必要もないと思う。それよりも
ボロボロのキズだらけのスピ-カ-で聴くほうが耐えられない。
続きは次回に!