昨日、Rayさん宅でOTLアンプを試聴できる機会があり、上様と二人でお伺いしました。
上様は始めてのRay邸訪問でしたので、今までの音は全く聴いていないので小生の拙い説明を交えながら聴かせて頂く予定でありましたが、お伺いした時にはもう既にアンプがセッティングされており配線のチェックをされている途中でした。
どうも左のチャンネルから音が出ていないようで色々とセレクターや配線を繋ぎなおして再度音だしされましたが以前左のチャンネルからは音が出ないようです。どうもラインケーブルが怪しいということでMITのラインケーブルをチェックしたところやはり断線しているとのことで、他の物に交換して聴き比べを開始しました。
今回持ち込まれたOTLアンプは大手電器会社にお勤めされている方が趣味で製作されている物で、白いお髭のウサギさん宅で鳴らされていた物と同じ方の製作によるものです。
セットアップも終わりいよいよ待ちに待った聴き比べが始まりました。上様が今回初めてRay邸の音を聴かれると言うこともあり最初にマッキンから聴かせて頂くこととなりました。
CDをP0にセットして試聴が始まりましたがどうも音が変です。いつものRay邸の音ではありません。元気が無く何か詰まった感じで抜けも悪く立ち上がりのスピードもありません。
Rayさんは当然気付いていらっしゃったと思いますが、開始に手間取った経緯もありとにかくこれはこれで早速OTLアンプの試聴に移りました。しかしながらOTLアンプの方も何か寝覚めが悪いような感じでいまひとつシャキッとしません。「何か変だなぁ」と思いつつも試聴は続いておりました。
CDがストップすると製作の方が「使っていないマッキンのメーターが振れている」とおっしゃって「このままではマッキンの真空管に過多の負荷がかかってよくない」と言うことでした。
信号が32Lからパラレルで出しており、これをシングルだしにすることにして再度試聴が始まりました。すると今まで変だと思っていた音に活気が戻ってやっと普通の状態に戻った感じの音になりました。
やっとこれからが試聴のスタートです。製作者の方からは鬼太鼓座やパイプオルガンのCDで低域の出方をチェックしたいとの事でした。Ray邸はサーロジックのスパーウーハーを使用されておりますので、これも今回はこれをパスする設定にして再度試聴しました。
OTLアンプは低域の制動に優れているようでこのようなCDでのチェックをされているようです。このCDはRayさんもお持ちのようで小生も以前何度か聴かせて頂いたことがあるCDですが、Ray邸の変化が大きくて小生も以前の音の印象が曖昧で評価のしようがないほどでした。
Rayさんもチェック用のCDをかけてチェックしておりましたが何だかコメントがありません。その後CDからレコードへと移り色々な物がターンテーブルに乗りましたがどうもいまひとつ良い感じの音が聴こえて来ません。
上様から「静」のターンテーブルシートを試したいとの提案があり早速セッティング、これも上様持参のレイチャールズのライブ盤が先程とは観客の人数が明らかに増えているかのように聴こえて、ライブ会場に変身したかのような鳴り方に変わりました。
凄い変化でしたが、私はまだまだ本来のRay邸のサウンドには程遠いような感じが続いておりました。この変化に気分を良くして色々なレコードを次から次へと聴いていきました。
一通り聴いた後で今度も上様持参の「静」の制震ボードNCB4246を試してみることに。これは先日オルフェのサンバ邸でも非常に効果があったとのことで、CDスタビライザーSCS-120が使えないVRDSには絶対の効果だそうです.
P0の下にセッティングしていざ試聴開始。これには一同びっくりで「こんなに変わって良いものなのか?」とはRayさんの弁。「ウエルフロートを敷いているのにもかかわらず、これ程の変化が起きることが考えられない。」とまたもやRayさんの弁。
私も同様で今まで低域と高域のスピードが整ってないのかいまひとつ乗り切れなかった音がぐっと実在感と伴ってこちら側に迫ってきました。私もこのボード(ncb4246)を聴くのは初めてですが、「静」のアクセサリー全てに共通して、音の芯が明確になり全体域のスピードが整って音楽の浸透力が増して聴いていることが楽しくなるような変化」がここでも確認できました。
しかしながら何時も思うことですが何故だか解りません。この効果に気を良くしてマッキンの方に設置してあった細巻君(CNC20-200)をOTLアンプに設置しました。
ただラインケーブルの入力に設置しただけなのに、低域の制動力が明らかに向上して今まで少しばかり薄く感じていた低域に力強さが加わりウエルバランスになったアンプからは素晴らしい信号がスピーカーに流れているらしく、ご機嫌な音楽がエクスクルーシヴから放出されています。OTLアンプの製作者の方も当然ながらエンジニアですから、この変化を目の当たりにされて困惑されている様子が私にも感じ取れました。
こんな音で音楽が聴けたら素晴らしいと心底思ったのは私だけではないでしょう。ここで聴いてみたかったロドガブのジャパンライヴをリクエストしましたが、Rayさんから「DVDにしませんか?」と一言。断る理由などありません。素晴らしい絵と音に一同魅了されてしまいました。拙宅でテレビで観るのとは次元が違いすぎますね。Ray邸でプロジェクターの絵を観る度に「今度こそはプロジェクター」と言う想いを強くするのですがまだまだ実現するには長い道のりがありそうです。
時間が過ぎるのもあっと言う間で午後6時を大きく過ぎておりましたのでこれでお開きと言うことになりましたが、最後にRayさんの奥様が少しだけOTLアンプを聴いてみたいということでこれが最後になりました。「中域の綺麗なアンプですね」と的をえた批評にびっくりしました。
OTLアンプが撤去されたところを見届けて私たちも失礼しようと思ったのですが、ここでRayさんから「もう一度制震ボード(NCB4246)
をしいてマッキンを聴いてみたい」との申し出があり再度セッティングをして聴いてみる事になりました。
これには奥様も同席でダイアナ・クラール「ラヴ・シーンズ」をリクエスト。「いままで聴いていたダイアナ・クラールが春過ぎから思ったような音から変わって鳴らなくなった」とは奥様の弁です。私もその片棒を担いだひとりではないかと反省しておりましたが、NCB4246を敷いたマッキンからはこれぞRay邸サウンドと言うような素晴らしい音が流れてきました。
これには奥様も満足された様子でやっとこのCDが聴ける様になったとのことです。流石にプロの音楽家の耳は最初の1音が発せられたとたんに「全く変わった音になりましたね。音に芯ができて音楽のバランスが整ってと・・・・。」
奥様は何時もRayさんの音を聴いていますがオーディオとは無縁で、ましてや「静」など全く知る由もありませんが最初の音が発せられた瞬間に「静」の音の真髄を見事に言い表しました。これには私も上様も脱帽でかたなし状態になってしまいました。
御夫婦で音楽に触れられるという何とも羨ましい環境にあるRay邸での楽しい時間もこれで本当の最後になってしまいました。
上様からは「オーディオボードとターンテーブル・シートは置いていきます。また今度こられる時に持ってきていただければ良いですよ!」と一言。もうRayさんも離れられないことでしょうね。
しかしながら何時も聴いていたRay邸の音が今回ほど違って聴こえたことはありませんでした。如何してかという事を小生なりに考えてみましたが、ケーブルを何度も付け替えるごとに重いラックを何度も動かして、プリに接続する時にもプリが動かないように押さえつけながらのセッティングでしたので、プリアンプが受けた振動も落ち着くまで時間がかかるのではなかろうか?
少しオカルトっぽいですがスピーカーなども何度も動かした後は音が落ち着くまでに時間がかかることがあるようです。全くの想像で確信みたいなものは殆どありませんが・・・。
まぁ、何とも不思議で色々なことを体験できた1日でした。しかし、オーディオは奥が深くて解らないことが多いですね。
上様は始めてのRay邸訪問でしたので、今までの音は全く聴いていないので小生の拙い説明を交えながら聴かせて頂く予定でありましたが、お伺いした時にはもう既にアンプがセッティングされており配線のチェックをされている途中でした。
どうも左のチャンネルから音が出ていないようで色々とセレクターや配線を繋ぎなおして再度音だしされましたが以前左のチャンネルからは音が出ないようです。どうもラインケーブルが怪しいということでMITのラインケーブルをチェックしたところやはり断線しているとのことで、他の物に交換して聴き比べを開始しました。
今回持ち込まれたOTLアンプは大手電器会社にお勤めされている方が趣味で製作されている物で、白いお髭のウサギさん宅で鳴らされていた物と同じ方の製作によるものです。
セットアップも終わりいよいよ待ちに待った聴き比べが始まりました。上様が今回初めてRay邸の音を聴かれると言うこともあり最初にマッキンから聴かせて頂くこととなりました。
CDをP0にセットして試聴が始まりましたがどうも音が変です。いつものRay邸の音ではありません。元気が無く何か詰まった感じで抜けも悪く立ち上がりのスピードもありません。
Rayさんは当然気付いていらっしゃったと思いますが、開始に手間取った経緯もありとにかくこれはこれで早速OTLアンプの試聴に移りました。しかしながらOTLアンプの方も何か寝覚めが悪いような感じでいまひとつシャキッとしません。「何か変だなぁ」と思いつつも試聴は続いておりました。
CDがストップすると製作の方が「使っていないマッキンのメーターが振れている」とおっしゃって「このままではマッキンの真空管に過多の負荷がかかってよくない」と言うことでした。
信号が32Lからパラレルで出しており、これをシングルだしにすることにして再度試聴が始まりました。すると今まで変だと思っていた音に活気が戻ってやっと普通の状態に戻った感じの音になりました。
やっとこれからが試聴のスタートです。製作者の方からは鬼太鼓座やパイプオルガンのCDで低域の出方をチェックしたいとの事でした。Ray邸はサーロジックのスパーウーハーを使用されておりますので、これも今回はこれをパスする設定にして再度試聴しました。
OTLアンプは低域の制動に優れているようでこのようなCDでのチェックをされているようです。このCDはRayさんもお持ちのようで小生も以前何度か聴かせて頂いたことがあるCDですが、Ray邸の変化が大きくて小生も以前の音の印象が曖昧で評価のしようがないほどでした。
Rayさんもチェック用のCDをかけてチェックしておりましたが何だかコメントがありません。その後CDからレコードへと移り色々な物がターンテーブルに乗りましたがどうもいまひとつ良い感じの音が聴こえて来ません。
上様から「静」のターンテーブルシートを試したいとの提案があり早速セッティング、これも上様持参のレイチャールズのライブ盤が先程とは観客の人数が明らかに増えているかのように聴こえて、ライブ会場に変身したかのような鳴り方に変わりました。
凄い変化でしたが、私はまだまだ本来のRay邸のサウンドには程遠いような感じが続いておりました。この変化に気分を良くして色々なレコードを次から次へと聴いていきました。
一通り聴いた後で今度も上様持参の「静」の制震ボードNCB4246を試してみることに。これは先日オルフェのサンバ邸でも非常に効果があったとのことで、CDスタビライザーSCS-120が使えないVRDSには絶対の効果だそうです.
P0の下にセッティングしていざ試聴開始。これには一同びっくりで「こんなに変わって良いものなのか?」とはRayさんの弁。「ウエルフロートを敷いているのにもかかわらず、これ程の変化が起きることが考えられない。」とまたもやRayさんの弁。
私も同様で今まで低域と高域のスピードが整ってないのかいまひとつ乗り切れなかった音がぐっと実在感と伴ってこちら側に迫ってきました。私もこのボード(ncb4246)を聴くのは初めてですが、「静」のアクセサリー全てに共通して、音の芯が明確になり全体域のスピードが整って音楽の浸透力が増して聴いていることが楽しくなるような変化」がここでも確認できました。
しかしながら何時も思うことですが何故だか解りません。この効果に気を良くしてマッキンの方に設置してあった細巻君(CNC20-200)をOTLアンプに設置しました。
ただラインケーブルの入力に設置しただけなのに、低域の制動力が明らかに向上して今まで少しばかり薄く感じていた低域に力強さが加わりウエルバランスになったアンプからは素晴らしい信号がスピーカーに流れているらしく、ご機嫌な音楽がエクスクルーシヴから放出されています。OTLアンプの製作者の方も当然ながらエンジニアですから、この変化を目の当たりにされて困惑されている様子が私にも感じ取れました。
こんな音で音楽が聴けたら素晴らしいと心底思ったのは私だけではないでしょう。ここで聴いてみたかったロドガブのジャパンライヴをリクエストしましたが、Rayさんから「DVDにしませんか?」と一言。断る理由などありません。素晴らしい絵と音に一同魅了されてしまいました。拙宅でテレビで観るのとは次元が違いすぎますね。Ray邸でプロジェクターの絵を観る度に「今度こそはプロジェクター」と言う想いを強くするのですがまだまだ実現するには長い道のりがありそうです。
時間が過ぎるのもあっと言う間で午後6時を大きく過ぎておりましたのでこれでお開きと言うことになりましたが、最後にRayさんの奥様が少しだけOTLアンプを聴いてみたいということでこれが最後になりました。「中域の綺麗なアンプですね」と的をえた批評にびっくりしました。
OTLアンプが撤去されたところを見届けて私たちも失礼しようと思ったのですが、ここでRayさんから「もう一度制震ボード(NCB4246)
をしいてマッキンを聴いてみたい」との申し出があり再度セッティングをして聴いてみる事になりました。
これには奥様も同席でダイアナ・クラール「ラヴ・シーンズ」をリクエスト。「いままで聴いていたダイアナ・クラールが春過ぎから思ったような音から変わって鳴らなくなった」とは奥様の弁です。私もその片棒を担いだひとりではないかと反省しておりましたが、NCB4246を敷いたマッキンからはこれぞRay邸サウンドと言うような素晴らしい音が流れてきました。
これには奥様も満足された様子でやっとこのCDが聴ける様になったとのことです。流石にプロの音楽家の耳は最初の1音が発せられたとたんに「全く変わった音になりましたね。音に芯ができて音楽のバランスが整ってと・・・・。」
奥様は何時もRayさんの音を聴いていますがオーディオとは無縁で、ましてや「静」など全く知る由もありませんが最初の音が発せられた瞬間に「静」の音の真髄を見事に言い表しました。これには私も上様も脱帽でかたなし状態になってしまいました。
御夫婦で音楽に触れられるという何とも羨ましい環境にあるRay邸での楽しい時間もこれで本当の最後になってしまいました。
上様からは「オーディオボードとターンテーブル・シートは置いていきます。また今度こられる時に持ってきていただければ良いですよ!」と一言。もうRayさんも離れられないことでしょうね。
しかしながら何時も聴いていたRay邸の音が今回ほど違って聴こえたことはありませんでした。如何してかという事を小生なりに考えてみましたが、ケーブルを何度も付け替えるごとに重いラックを何度も動かして、プリに接続する時にもプリが動かないように押さえつけながらのセッティングでしたので、プリアンプが受けた振動も落ち着くまで時間がかかるのではなかろうか?
少しオカルトっぽいですがスピーカーなども何度も動かした後は音が落ち着くまでに時間がかかることがあるようです。全くの想像で確信みたいなものは殆どありませんが・・・。
まぁ、何とも不思議で色々なことを体験できた1日でした。しかし、オーディオは奥が深くて解らないことが多いですね。