鳥取砂丘 砂の美術館

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「砂の美術館」第9期南米編は2016年4月16日(土)よりスタート!

四角の板を積み重ね…

2013-03-26 | 砂の美術館
「鳥取砂丘 砂の美術館」では、5期が終わった1月中に
ほとんど間をおかず、第6期の砂像型枠制作に入りました。

何トンもの砂を、人力で、重機で、
強固な砂像の土台をつくるために文字通り積み重ねてきましたが、

そんな砂像の土台のための型枠制作の一部を写真でご紹介します


そしてご質問もありましたので、制作方法を再度…。

砂像の土台は、木の枠を四角形になるように組合せ、そこに砂と水をほぼ同量になるほど大量に注ぎ
その段をしっかり水平になるように制作した後、また木の枠をその上にのせ、同じ作業を繰り返します。



そのため一度にすべて制作することはなかなかできず
特に大きな型枠になる場合は、下の砂がきっちりつまって隙間ない状態になっていなければ
砂像を彫刻するとき…はもちろんのこと、型枠をはずす段階で崩れてしまわないとも限らないのです

木の枠は手作業で運ばれ、人間の手で組み合わせられます。




わずかなズレでもその危険性が高まるため、作業は力仕事ながらも繊細に行われます。

そのため、土台制作には経験と人数、かなりの時間が必要なことになります。
そして、注がれた水がじょじょに下におり、砂がしめかためられていく期間を経て
ようやく彫刻ができる段階、土台完成となります

こういったことがあり、水がちゃんと最後までおりてしみだしていくためには
砂像の土台と接している面が、砂地であることがしっかりとした土台をつくるための条件でもあります。

もちろん、砂地でないところでもちゃんと土台制作はできるのですが
水がでてはいけない室内などで、下部でシートなどで覆っていると
どうしても砂地より水が完全に抜けきらないということもあったりするもので


この枠は、たいていの作家さんが1段や2段ずつはずして彫刻をしながら
じょじょにすべての型枠がはずされていきますが、土台の大きさや彫刻家さんによっては
かなりの段をいっきにはずして、彫刻に取り掛かる方もあるなどさまざまです





さて、上3枚の画像は「砂の美術館」で砂像展示をされる2階の土台制作(1月~2月にかけての様子)ですが

野外にも違う型枠が…


これは3月中旬で型枠が完成した状態のものです。



こちらは、どんな作品ができあがるのでしょうね

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