ポチの女房

専業主婦のつぶやき

ドラマと原作と

2011-07-17 11:57:55 | 日記
『JIN』文庫本の最終巻を読み終わりました。
何と言ったらよいのか?
ドラマ→原作→ドラマと原作を並行という形で、視聴&読書してきました。変則的な形ではありますが。
ドラマと原作の違いを中心に感想を書きます。

大きな違いは、ドラマにおける未来の存在です。
これは、ドラマオリジナルで、仁の現代における恋人であり、自分の手術の失敗によって植物状態にしてしまうという人です。その人の存在は、ドラマとして面白くなっていました。未来と野風がそっくりというのも、将来どうなっていくのかわくわくさせました。
第一部では、未来の存在が大きくて、まさか原作にないとは思っていなくて。途中で未来との写真がかわったり、消えたりして、最後はどうするのか興味深かったのです。結果、その写真はどうなったのか?現代の未来はどうなったのか、全く不明のままドラマは終わってしまいました。第二部では、未来のことが、あまり描かれず、原作に近い形になっていたと思います。

ラストは、全然違った形で、戸惑うことばかりです。
未来の存在がないので、ドラマのラストとは違うことは、充分予想していましたが。
一番の違いは、江戸時代に仁と咲が結婚するということです。ドラマは悲恋に終わっています。
橘家の跡継ぎが喜市であること。恭太郎さんが若いときに亡くなってしまうことなど。あげるとキリがありません。

ドラマと原作とどちらが好きかということについて。
ドラマだけを見ていたときは、ドラマが良いに決まっていると思っていました。が、原作を読むとちょっと違うなと思い始めました。
最後まで読んだら、原作の方が好きだと思いました。ずいぶん悩んだ結果です。
ドラマの未来の扱い方が、最終的に失敗だったように思います。仁と咲が結ばれないのも不満でしたし。
ドラマでの良かった点は、恭太郎がずっと生きていてくれたことです。しかし、タイムスリップして仁が最初に助けた人と考えると、恭太郎が生き続けることは、歴史を変えることになるのですよね。仁が助けた人というのは、延命するにしろけっこう早くに亡くなっている他の人とのことを考えると矛盾が出てきます。
原作には出てくるのに、ドラマでは出てこなかった人というのが、何人かいます。中でもスリのお駒のエピソード、好きだったので残念です。ゴールデンにふさわしくない場面があったからかしら。それから、咲が医師を目指すきっかけとなったシーボルトの娘・いね、沖田総司もでなかったですね。

面白いドラマでした。2011年前半では、ナンバー1だと思います。
原作を読んでも、それは変わりません。

ドラマと原作を比較しての感想、コメント欄にお待ちしています。反対意見、大歓迎です。