4月14日-15日で福島県に観光に出かけてきた。日本三大桜の一つ、三春の滝桜については前からワイフが観たいと言っていたのでタイミングが合った今年出かけることにした。滝桜の見頃は例年より1週間から10日程早かったようで、満開の滝桜を楽しむことができた。
震災前に較べて旅行会社の「滝桜ツアー企画」は減っているのではないか?と新聞等の広告から私は感じていた。原発事故の風評被害である。今年のスキーシーズンはタイミングが合わず、福島県に来ることができなかったので、桜のシーズンは応援のためにも何としても福島県を訪れたいと思っていたので、短いながら納得の旅行となった。
14日は午前8時過ぎにマイカーで自宅を出発。大泉から外環道に入り、常磐道経由で三郷ICに到着したのは11時過ぎだった。カーナビを見ると東北道経由より常磐道経由の方がわずかに距離が短い。
インターから滝桜に向かう道は少し混んでいたが、たいしたこともなく「運動公園」の臨時駐車場に到着。臨時駐車場から滝桜まで無料のシャトルバスが頻繁に往復しているのでここに車を止めるのが正解(駐車料は無料)。滝桜までマイカーで向かうと駐車場の入場待ちが大変だ。
滝桜の見学料金300円はバス乗り場前で払った。300円でマイカーを駐車し、シャトルバスに乗せてもらうと考えたら安いと思う。
さてお目当ての滝桜。さすがに日本三大桜の一つだけあって立派なものだ。これは正面(一番下)から見上げたもの
次にもう少し滝桜に迫って迫力ある幹を撮ってみた。
花よりもこのたくましい幹に桜の命を感じる。
斜面に立つ滝桜の周りは一周することができる。上の方まで登る人は意外に少ないが私は写真のように横から見た滝桜は中々風情があると思った。
滝桜を観た後、二本松経由で今夜の宿、岳温泉の「喜ら里」(きらり)に向かうことにした。
途中二本松の小さな美術館「大内家 天明・天保蔵尚古館」に立ち寄った。
この美術館のことを知ったのは三春でランチを食べた時、レストランで福島県のタウン誌を見て情報を得たからだ。「訪問する前に電話で予約すること」とあったので、電話をして訪問すると館長さん(おそらく大内家のご当主)が待っていてくれて丁寧に説明してくれた。
ご説明によると、美術館に使われている二つの蔵は大内家が天明・天保期にお茶などの倉庫として立てたもので、掛け軸・陶磁器・金工品などが展示されている。
私のような門外漢でも知っている谷文晁の掛け軸が数幅あるのでその理由を聞いてみると、谷文晁は「祖父の代からの田安家の家臣」(この部分は後で調べた)で、田安家出身の松平定信に仕え、「集古十種」(古文化財の図録集)の編纂に携わる等、定信と親しい関係にあった。定信が藩主だった白河藩と二本松は地理的に近く谷文晁の作品がこちらにあるのでないか?といったご説明だった。
当方にもっと歴史や文物に関する知識があれば色々興味深い話をうかがうことができたのだが・・・・
さてその尚古館を出て、二本松城址に回り桜を愛でてから、岳温泉に向かった。
岳温泉の喜ら里には数年前一度泊まったことがあり、その時の従業員さんのサービスが大変良かったので久しぶりに再訪してみた。楽天経由で予約を取った後で分かったことだが、喜ら里は楽天の東北地区の人気旅館のNo1に選ばれたということだ。
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/14357/14357.html
どういうカテゴリーで1位になったのか詳しく調べていないが、贔屓の旅館が評価されたことはうれしい。この日の宿泊料金は1人13,650円で、料理・部屋・サービス・風呂すべて満足が行くものだった。なお喜ら里の欠点をいうと部屋からの眺めが良くないことだ。それを我慢すれば私はコストパフォーマンスの高い温泉旅館だと思う。
頑張って欲しい旅館の一つである。