マイクロソフトは巨人の代名詞だった。たとえば世界的な自転車の変速機メーカーをシマノを「自転車業界のマイクロソフト」と言ったように。だが世の中の移り変わりは早い。マイクロソフトが巨人の代名詞の地位を失うどころか、時代遅れの恐竜の代名詞になる可能性すら予感させるほどPCの販売が減っている。業界調査会社のIDCの報告によると、第1四半期の米国内のPC売上は前年同期に較べて12.7%の減、またその前の第4四半期に較べると18.3%の減となった。
PCの売上が減少した最大の理由はユーザがPCからスマートフォンやタブレットに選好を変えたことだ。マイクロソフトは対抗策として昨年秋ウインドウズ8を販売開始したが、ウインドウズ8はタッチパネル方式を併用していて複雑(私は使ったことがないので受け売りですが)で、かつ値段が高いということで売上は期待どおりには伸びていない。
製品が売れないから会社の株価も低迷している。マイクロソフトとアンドロイド端末の販売が好調なグーグルの株価を比較する下記のグラフのような状況だ。
マイクロソフトはそれではとタブレット市場への乗り出しを図っているようだが、この世界ではアップルのiPad、グーグルのNexus、アマゾンのkindleが先行している。マイクロソフトの製品が消費者にアピールするのは難しいようだ。
こうなると株屋さんは冷たいもので、ゴールドマンはマイクロソフトの格付を「売った方が良い」に落とした。PC受難の時代は続くという判断なのだろう。
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私はこのブログをウインドウズ7の入ったPCで書いている。となりにタブレット(Nexus7)も置いているが、字を書くとなるとPCの方が圧倒的に便利なのでブログはもっぱらPCで書いている。若い人を中心にスマートフォンやタブレットの利用が増え、PCが駆逐されているようだが、若い人は余り長い話は書かないからPCは不要なのだろうか?それともスマートフォンやタブレットで早くかつ楽に文章を入力する技術を持っているからOKなのだろうか?
気になるところである。