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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

スマートフォン、旅には充電器が必携だ

2012年07月24日 | デジタル・インターネット

マスコミにはそう遠くない将来にスマートフォンが1億台に達するだろうという予想が出ていた。ドモコなどのキャリアが、スマートフォンの販売に力を入れているので可能性は高いかもしれない。しかしもし普及に障害があるとすれば、それはバッテリーの消耗が非常に早いということだろう。スマートフォンの電池の消耗は普通の携帯に較べて数倍早い。私は今2台目のスマートフォンとして富士通製のアローズを使っている。おサイフ携帯など新しい機能に惹かれて5月に買い換えたのだが、問題はバッテリーの消耗が非常に早いということだ。つけっぱなしにしていると、一日持つことはまずない。

遠出をしない時はスタンド型の充電器に挿しているので問題はないが、問題は旅に出る時だ。通常のホテルではコンセントがあるので、充電器を持ち忘れないない限り困ることはない。困るのは山小屋(テントはいうに及ばず)など電源がないところに泊まる山旅の場合である。極力携帯の電源はオフにしておくが、それでも過去に何回かバッテリーが枯渇して自宅への連絡に苦労したことがあった。

そこで山行が重なるシーズンを前に、充電器を買ってみた。

Battelycharger

写真左のリチウム充電器(オズマ株式会社製)はヨドバシカメラで、2,980円だった。充電器の能力を示す能力?は3000mAhと書いてある。店員さんに聞くと、フルに充電した充電器からスマートフォンを一回フルに充電できる力があると考えてくださいということだった。充電器の重さは98gと手頃である。もっと充電能力が高い機種もあるが、重くてかさばるようだ。

非常用電源として持つならこの程度で良いだろう。

仮にだが、もしスマートフォンの電池の寿命が飛躍的に伸びたとすると、旅や山登りでの使い方が飛躍的に変わるだろう。新聞や本を持たずに列車に乗り、好きな音楽を聞きながら、新聞を読んだり、電子ブックで本を読む。時に地図ソフトを広げて現在地を確認。印象的な風景を写真にとってフェイスブックに投稿・・・無論これらのことは今のスマートフォンで総てできるが、問題はバッテリーの持続力だ。

アローズは特にバッテリーの減り方が激しいという評判をネットで見る。買った以上2年間は使わざるを得ないが、次はバッテリーの寿命を第一に機種を選びたいと考えているところだ。

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スペインの暑い夏

2012年07月24日 | 金融

スペインを旅したのは7年前の初夏のこと。アルハンブラからマドリッドに向かう列車の窓から、どこまでも広がる褐色の大地を眺めていたことを思い出す。「こんな暑いところではシエスタや長い夏休みを取らないとやってられないなぁ」と思いながら。

さてそのスペインだが、昨日は金融市場がまた荒れた。10年国債利回りは一時7.51%に達した。これは1999年にユーロが誕生してから一番高い利回りとなった。この状況を見てニューヨーク・タイムズは「ユーロ圏の危機は夏休みの取得を拒否している」と書き出している。確かに政治家や一部の金融関係者は、今年はのんびりと夏休みをできないかもしれない。しかしFTは「昨日(月曜日)の急速な債券市場の悪化(価格は下落=利回り上昇)は伝統的なトレーディングの夏休みが輪をかけた」と指摘している。債券トレーダー達が夏休みを取って市場参加者が減っている薄商いの中、債券価格が急落した面があるということだ。まあどこの国でも債券トレーダーという連中は自己中心的で、休みたい時は休むという連中である。もっともパフォーマンスが上がらないと翌年は首になる可能性が高いが。

さて債券価格急落の主犯人はFTによると、スペインの地方自治体が国に財政支援を求めるという観測が広がったことだ。既に先週金曜日バレンシア州は政府に正式に支援を要請しているが、この動きがカタロニア州等他の自治体に拡大すると予想される。今年後半にスペインの17の自治州は総計158億ユーロの債務のリファイナンスをする必要があると推定されている。

スペインが銀行救済のために、欧州諸国に求めた支援金額が1千億ユーロ、内先週金曜日にユーロ圏の財務相が最初の300億ユーロを貸し出すことで合意に達したというから、158億ユーロという金額は小さなものではない。

市場では7%を超える国債金利は、長期的に持続可能な水準ではないという見方が広がっている。実際スペインのデフォルトスワップのコストは、アイルランド、エジプト、ハンガリーを上回っているとFTは報じる。

しかし昨日スペインのルイス・デギンドス経済省は議会の経済委員会で「スペインはギリシャ、アイルランド、ポルトガルのように国家としての救済は求めない。スペインは経済成長と世界で競争する可能性を持っている」と述べた。だがスペイン政府が先週金曜日に発表した経済成長予想では、来年のスペイン経済は0.5%収縮する(前回は0.2%の拡大)見込みだった。数年前破綻したリーマンブラザースでスペイン・ポルトガル地域の責任者を勤めたデキンドス氏の強気の発言がやや上滑りしているとも見える。

昨日スペインとイタリアの当局は株の空売り規制を発表した。このため株価は若干若干戻したが、Ibex指数は一日を通じて1.1%の下落だった。

スペインの夏は暑そうである。

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