goo blog サービス終了のお知らせ 

金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

蒸し暑くても自転車そして植物園

2012年07月14日 | まち歩き

7月14日蒸し暑い土曜日。昨日名古屋から来たIさんと短い時間ながらしっかり飲んだので、少し体が重たい。だがこういう時はグダグダしていると余計疲れがたまるので、思い切ってサイクリングに出かけた。今日の行き先は神代植物園。東八道路と神代植物園の間以外は、自転車専用道路はなく、走り易い道とはいえないが神代植物園の蓮の写真でも撮ることにして、ソニーのミラーレスをザックの中に入れた。

自宅から10kmの道を30分程度で走った。今日は車の量が多い。暑いので涼しい車で移動しようという人が多いのだろうか?渋滞を横目にスイスイとクロスバイクを走らせるとヘルメットの中に涼しい風が吹き抜けた。

神代植物園には色々な花が咲いていた。最初の写真はベルガモ、正式名称Monarde didymc後で調べたら日本語では矢車薄荷というらしい。ベルガモは柑橘類の一種だが、この草のにおいがベルガモに似ているためその名前がついた。

Monarde

次はオオバギボウシ

Oobagibousi

キク科チョウセンアザミ属のアーティチョーク。巨大なあざみである。

Artichoke

これもキク科のストケシアという花。

Stokesia

さて期待していた蓮だが満開の花が多くて写真の取り頃だった。近くで花を見ていた老紳士が「先週はまだほとんど蕾だったのに・・」と感嘆していた。Lotus1

Lotus2

もっとも蕾もいくらかあった。でも来週までもつかどうか?は疑問。

Dsclotus

梅雨明け前の神代植物園は蒸し暑く、人出は少ない。来ている人は三脚を抱えた写真愛好家が多い。フォトジェニックな花が多い時期なのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病床を見舞う

2012年07月14日 | うんちく・小ネタ

昨日昭和病院にある知人のお見舞いに行った。この人、Nさんとは今立ち上げ中の「相続学会」の準備委員会でご一緒している。数ヶ月前から「腰が痛い」などと言っておられたが、少し前に胃の検査を受けたところ、ガンの疑いありということで、多摩地区の中核病院である公立昭和病院に入院されていた。

昭和病院の新しく清潔感あふれる個室のベッドの上でNさんは淡々と「胃がんでステージフォー(末期症状)と医者に言われました。余命1年程ということです。腹膜にまでガンが転移しているので手術は無理。先週まで抗ガン剤治療を受けていましたが、副作用がきついので今はやめています。近々退院して自宅で静かに療養し、最後を迎えたい・・・」とおっしゃった。

パジャマ姿でベッドの上に座っているNさんの周りに、私は不思議な透明感が漂っているとふと感じた。大変な事態だが、Nさんは既に自分の中で気持ちの整理をつけられたのだろうか・・・

通り一遍のお見舞いの言葉しか申し上げることのできない自分にもどかしさを感じながら、私は病室を退去し病院の出口に向かった。

その時ふっと頭に浮かんだのが、芭蕉の高弟・内藤丈草の「うずくまる薬の下の寒さかな」という句である。Nさんの本名が内藤さんなので、丈草の句を思い出したのだろう。

しんしんと冷える芭蕉の病床近くで、うずくまるようにして薬草を煎じる丈草。芭蕉は「丈草、良くできたな」とこの句を褒めたという。「うずくまる」という言葉に師を思う深い悲しみがあり、かつその悲しみをこらえている自分を天井辺りの視点から見ているようなある種の「かるみ」を感じる句である。

病院の外にでると7月の熱気が襲ってきた。梅雨明け前ながら夏の日差しが強い昼下がりだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする