金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

清流の宿・駒ヶ根ビューホテル四季は良かった

2012年07月30日 | 旅行記

7月28日(土曜日)木曽駒ケ岳登山の前日は駒ヶ根ビューホテル四季に泊まった。ビューホテルを選んだ理由はメンバーの中にこの辺りのホテル事情に詳しい伊那谷出身の方がいて、このホテルを推薦したので決まった次第。温泉・従業員のサービス・施設など全体に非常に良いという印象をもった。

ホテルは清流を跨いで建っている。

Viewhotel

写真は二つの建物を繋ぐ渡り廊下部分から上流側の写真を撮ったものだ。岩をかむ清流の両脇にはアジサイが咲き涼しげである。この清流は地形図で見ると500メートルほど上流で大田切川の水を取り込んでいる。つまり人工的な川だと思うのだが、それは帰宅後気がついたこと。滞在中は自然な渓流に感激していた。

大浴場に隣接する露天風呂に入り、体が火照ってくると小さな岩を跨いで小さな清流(写真の渓流ではない)で足先を冷やした。温泉は無色透明でさらりとしている。風呂から上がって写真のテラスでビールを飲んだ。

Viewhotel2

川風に吹かれて飲む温泉上がりのビールは滅茶苦茶に美味かった。

夕食は際立つ料理はなく、信州肉のしゃぶしゃぶ、鮎の塩焼きなど大体定番もの。一泊1.5万円としては普通だろう。むしろ食い切れないほどの料理を並べるよりシンプルで良いと思った。

ホテルの前から朝ロープウェイ専用バスに乗った(ロープウェイへの道路は一部のタクシーを除いて専用バス専用)。このホテルを含めて指定宿に泊まった宿泊客は、朝一番のバスに乗りロープウェイ乗り場に行くprivilegeが与えられている。これはハイシーズンは非常に有効だ。というのは出発が少し遅くなるとロープウェイの1時間待ち、2時間待ちに巻き込まれるからだ。

駒ヶ根に泊まって翌日千畳敷を目指す人にとってはバスへのアクセスが一つのチェックポイントだ。

駒ケ岳下山後(11時半頃)はホテルの温泉で汗を流させて頂いた。往復の歩行時間4時間という駒ケ岳登山は軽い運動だったが、さすがに汗は沢山かいた。湯船にゆったりつかった後は小さな清流で足を冷やして半日の労をねぎらった。

「ええもん高いのは当たり前。ええもん安いのはイズミヤ」というコマーシャルがあった。そのノリでいうとサービス・施設が良くて、妥当な値段はビューホテル四季というところだろうか?

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夏も涼しい駒ヶ根・光前寺

2012年07月30日 | 旅行記

先週土曜日(7月28日)駒ヶ根に行った。メインイベントは翌日の木曽駒ケ岳往復登山だ。ホテル(駒ヶ根ビューホテル)に到着したのは午後4時過ぎ。部屋に荷物を置いて、直ぐに近くの光前寺という名刹を拝観する。近くと言っても1.5km位離れているので、往路はホテルのマイクロバスで送ってもらった。ホテルの標高は約9百メートル。平地より5度以上低いはずだが、平地が暑すぎるためホテル周辺も歩くと汗をかきそうだった。

Sanndou

光前寺は9世紀中頃に建立された天台宗の名刹。お寺のホームページによると「長野県下屈指の大寺であり、南信州随一の祈願霊場として広く信仰を集めている」とのこと。信州の大寺というと北信州は長野の善光寺を思い出す。ゼンコウとコウゼン、偶々だろうが、音読みすると前後が反対になっている。また善光寺もこの光前寺も天台宗のお寺であるところが面白い。つまり鎌倉仏教が盛んになる前から信州の南北に大きなお寺があったということは、この地域に相当な経済力があり、京の都とかなりのつながりがあったことを示唆している。

さて三門から本堂に至る杉並木の中は風が吹き抜けて誠に清々しい。戸隠神社の参道を彷彿とさせる趣きのある杉木立だった。杉木立の両脇の石垣の石の隙間には、ヒカリゴケが自生していて、穴を覗くと妖しい光を放っていた。

Honndou

本堂の階段を登った右側には大きな犬の像が置いてあり、いわれが書いてあった。それによると犬の名前は「早太郎」。七百年ほど前ここで飼われていた強い犬で、頼まれて遠州府中まで妖怪退治に出かけた。早太郎は妖怪(老ヒヒ)を退治したものの、自分も傷つき光前寺まで戻って息を引き取った。だから本堂の左手には早太郎の墓がある。

その早太郎の墓のすぐ先に三重塔が建っている。

Tower

羽黒神社の参道に立つ五重塔を思い出させるような塔だが、1808年建立とこちらの方がはるかに新しい。軒下には精巧な龍の彫り物が施されている。

Ryu

境内を散策するとアジサイの花が満開だった。東京をは1ヶ月以上季節感のずれがある。アジサイの向こうには三門が見える。

Ajisai

参道の石垣の上に広がるシダが夕方の風にさわさわと揺れた。

Sida_3

逆光で見るシダも清々しい。

光前寺は枝垂れ桜でも有名だ。花を想像しながら見上げる新緑の桜もまた悪くはない。

Sakura

広い境内を散策している内に暑気をはらうことができたので、ホテルまで歩いて帰ることにした。途中駒ヶ池という池があった。

Komanoike

中央アルプスの主脈は雲の中に隠れ、前山が澄んだ水面に陰を落とし、ひぐらしが涼し気な鳴き声を高めた。日が落ちると夏なお涼しい駒ヶ根である。因みに翌日池の近くの明治亭というソースカツの店でランチにしたが、店にはエヤコンは入っていなかった。窓を開けると涼しい風が入る・・・そうだ。その時は結構蒸し暑く感じたが。

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早立ちは三文以上の得、木曽駒ケ岳(2012年夏)

2012年07月30日 | 

諺に「早起きは三文の得」という言葉がある。この言葉は総ての山登りに通じる。特に夏山では午前中はからっと晴れていても、午後には夕立が降ることが多い。雨だけなら雨具で防げるが、夕立は時に雷を伴う。だから夏山では早立ちをして、午後の早い時間にテントや小屋に入ることがお薦めなのだ。

この一般論に加えて木曽駒ケ岳登山では早立ちが特に重要な理由がある。それは山麓のしらび平と標高2,612mの千畳敷を結ぶロープウェイが非常に混むからだ。私達(某ロータリークラブ・トレッキング同好会)は前日山麓の「駒ヶ根ビューホテル四季」に泊まったが、支配人のお話では「千畳敷から戻るロープウェイは午前11時を過ぎるとかなり混み出します。2時間待ちということもあります」ということだった。

そこで我々は7月29日(日曜日)の朝は午前4時に起床し、4時36分にホテル前からロープウェイ乗り場行きのバスに乗ってしらび平に向かった。千畳敷に到着したのは午前6時4分。ここで千畳敷カールの絶景を見ながら、ホテルで頂いたオニギリで朝食。

Sennjyoujikimorning

千畳敷から駒ケ岳に登るルートはカール底の雪田を横切り、スカイラインの一番低い部分(乗越浄土)へルンゼ状の急坂を登るものだ。午前6時17分千畳敷出発。

Hanagunnsei

浄土乗越へはがれたルンゼ状の急登が続く。道はよく整備されていて浮石はほとんどない。白や黄色の高山植物が目を楽しませてくれる。

Shinanokinbai

黄色い花はミヤマキンバイのような気がする。キンバイ(金梅)の仲間にはシナノキンバイもありシナノキンバイかもしれない。

Hakusannichige

白い花はハクサンイチゲだ。

約1時間の登りで浄土乗越到着。午前7時13分。ここからは宝剣岳(2,931m。写真左のピーク)が指呼の間に見える。写真右の岩が天狗岩だ。

Tenguandhoukenn

Tennguiwa

天狗岩の右に見えるのが三沢岳(2,846m)だ。高山植物の宝庫だそうだが、千畳敷から往復の時間がかかるので、訪れる人は少ないようだ。

午前7時36分中岳山頂到着。ここから少し下って駒ケ岳には広くて緩い斜面を登った。8時13分木曽駒ケ岳(2,956m)頂上到着。頂上からは360度の眺望を期待していたが、雲が厚くなり眺望を得ることはできなかった。頂上からは登ってきた道を引き返す。ただし往路は中岳の頂上を越えてきたが、帰路は一部のメンバーは西側をトラバースするルートを通った。このルートには危険という表示があるが、実際のところは鎖場もなく、危険というほどではない。滑川上部の岩場を見ながら水平道を歩く道は楽で心地良かった。

浄土乗越から千畳敷に降るルートは予想していたとおり、登り下りの交錯で渋滞した。

Jam

待ち時間を利用してイワカガミの写真を撮った。

Iwakagami

千畳敷カールに到着後写真スポットである剣ヶ池に回る。剣ヶ池到着は10時18分だ。

Senjyoujiki2

10時35分待たされることもなくロープウェイの乗車し、天上の楽園を後にした。千畳敷から駒ケ岳往復は4時間。渋滞がなければもう少し早くなったろう。ところで気がつくと駒ケ岳の頂上を撮った写真がなかった(頂上で記念撮影した人物写真はあるが)。中岳から見た駒ケ岳はのっぺりとした岩屑の山で今ひとつフォトジェニックではないなぁ、と思っている内に失念したようだ。

☆   ☆   ☆

木曽駒ケ岳に登ったのは約40年振りのことである。その時は11月上旬で初雪が降っていたと記憶する。山岳部の後輩のY君と木曽側から駒ケ岳に登り、宝剣岳を越えて2,3日縦走した思うが、空木岳まで行ったかどうかはまったく定かでない。ただ雪をつけた宝剣岳が美しかった記憶が残っている。

4月か5月の残雪期にスキーを兼ねて写真を撮りにきたいものである。

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