以前このブログでサブプライムローン問題は弱い邦銀の再編を促すと予測した。その時新生銀行はJPモルガンの様な戦略的投資家Strategic buyerが買収すると考えていた。ところがまず現在の大株主の一人であるクリストファー・フラワー氏のグループが32.6%の株式を購入すると名乗りを上げた。
アナリスト達はフラワーグループの腹積もりを次のように読んでいる。「フラワー氏は新生銀行の株価が過小評価されていると信じていて再生可能と考えているかあるいは新たな戦略的買収者が現れるのを期待しているかだ」
新生銀行が再生できるかどうかは同行のCEO・Porte氏が「我々は専門性がある今のビジネスに固執する」言う今のビジネスモデルで競争力があるかどうかにかかわっている。野村證券の銀行アナリスト森山氏は「新生銀行は必ずしも彼等が得意とする分野で競争力を持っていない」と言うとFTは報じた。
私もこの意見に同感だ。新生がリテイルバンキングで競争力を出すことは難しい。JPモルガンの線は消えていないと言おう。
こんなことを言うと不謹慎かもしれないが、新生という名前が良くないのかもしれない。新生は英会話学校のノバを想起させる。いやあちらはシンセイはシンセイでも新しい星の新星だったが。