追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

あな!おそロシア

2022年05月22日 | 国際政治
あな!おそロシア

プーチン大統領が国連の本部ビル最上階で、バイデン大統領と会談した際、コーヒーブレイクの余興としてそれぞれの側近の忠誠心を試してみようと言うことになった。
初めにバイデンが自身の側近の1人に言った。「おい、そこの窓から飛び降りろ」、すると部下は泣きながら「勘弁してください。私には妻も子供もいるのです」。バイデンは笑って答えた。「冗談だよ。すまなかったな」。続いてプーチンが自身の側近の1人に言った。「おい、そこの窓から飛び降りろ」。 するとその側近は、泣きながら窓に向かって近づいていった。バイデンが驚いて彼を止めて言った。「本気にする奴がいるか! こんな所から飛び降りたら死ぬぞ」。 それを聞いた彼は叫んだ。「止めないでください!」彼は続けた。「私には妻も子供もいるのです!」。あな恐ろしあ!!!、これこそプーチン、ロシアの本質を見事に表すジョークである。
意外な事にロシアは「アネクドート」と言う政治風刺のジョーク大国である。暗く永いソ連時代、共産党による弾圧が激しく、自由を奪われた民衆は陰に隠れて指導者批判、恐怖政治批判を標的にしたジョークで溜飲を下げストレス解消を図ったのである。従ってイングリッシュ・ジョーク等に比べて、内容が暗く、笑い飛ばすと言う様な雰囲気に乏しく、どちらかと言えば顔を引きつらせて笑う、「ブラックジョーク」に近い。
ソ連がロシアに替わったこともあって、我々が抱いていたロシアに対するイメージは精々「寒い、広大、暗い、=不気味」程度であったが、ウクライナ侵攻によってロシアに対する印象ががらりと変わってしまった。周りの人の印象を総括すると上記に加えて「独裁、唯我独尊、残忍、スパイ、秘密警察(KGB)、嘘つき、脅迫、不正(ドーピング)、領土拡大、孤立・孤独、愚か、恥知らず、ハッカー大国」数え上げたらきりが無い。ロシア人程外国人に向って「ロシアをどう思っているか?」を聞く人はいないと、よく耳にするところだが、プーチンの浅慮によってロシアは大国としての名声と評判を一挙に喪失してしまった。失ったものは余りにも大きい。かって強国でありながら後に衰退し最終的に復活した国は存在しない。この法則を打破して呉れる人物こそ「プーチン」だと一部の情報リテラシーの乏しいロシア国民は思い描いたが、この夢想は霧散してしまった。自由・民主主義・平和主義等、ヨーロッパの価値観を拒否し、文化的にも地政学的にも、ヨーロッパ・アジアの何れの信頼も失い、双方から受け入れられず、多くを敵に廻してしまって、ロシアは確実に衰退に向かうことになるだろう。

ロシアのウクライナ侵攻…へと続く
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