追憶の彼方。

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破茶滅茶総理(3)…「コロナウイルス問題」(d) 

2020年04月26日 | 国際政治
破茶滅茶総理(3)…「コロナウイルス問題」(d) 
破落戸大統領&破茶滅茶総理の終わりの始まり…(2)

25日朝TBSラジオで大宅英子氏が「急募・総理大臣」と言うチラシがネット上で話題になっていると言っていたので調べてみたところ、まさに大賑わいの様相を呈していた。
紹介すると、「急募・総理大臣! *原稿を読むだけの簡単なお仕事です! *学歴不問! *経験不問! *教養不問! *漢字読めなくても大丈夫! *スタッフが親切丁寧にルビを振ります! *時給一万円、8時間勤務、なんと遊んでいても月収240万円以上! *税金使い放題、仕事中寝放題!」
修正版として
(1)「*寝てて作文読むだけの簡単なお仕事です。口だけ達者ならどなたでも、超高級優遇保証付」 
(2)「・学歴不問 ・平仮名が読める方 ・日本語が不自由でも大丈夫! 仕事内容は至って簡単!国会での答弁、記者会見、マスコミ幹部との会食、地元のフグを食すなどです!答弁や記者会見では、官僚の作成したカンペ(ふりがな付き)を読むだけ!国民から巻き上げた税金で豪遊し放題!(官民挙げての忖度付きで後顧の憂いなし!)」
(3)「急募!日本の総理大臣職!現職が仲間との会食浸りで仕事をしないため、急遽、後任を募集します。会見は台本ありで平仮名さえ読めればOK。国会で答弁に窮しても委員長が野党の邪魔をしてアシストします。ネトウヨも応援。年に数回、夫人同伴での「外交を装った観光旅行」もあるおいしい仕事です。」
(4)「総理大臣の仕事って、
「新型コロナの感染拡大を防ぐために、国民の皆さま方に、外出の自粛をお願いをする。
その中において、まさしくワタクチ自身が、大好きなゴルフや政治資金(国民から吸い上げた税金)を使って高級料亭で会食をするなどの行為を我慢する、自粛をする、そうしたワタクチの自己犠牲の姿を、国民に示す、ワタクチが、まさに首相公邸ではなく「自宅」で過ごすことで、国民に範を示す、そのなかにおいて、その様子を国営放送を使って報道させる。こうしたことは、コロナ感染を防ぐ、もしくは国民の命を守る上では、何の役にもたちませんが、ワタクチの政権を維持、存続させる為には、 先日ワタクチが決断した「布マスク2枚」、アベノマスクと同じように、”極めて有効であると考えている”のであります。」
(参考);破茶滅茶の不快な口癖。2012年12月に第2次安倍政権が発足してから2018年6月現在に至るまでの間、安倍が国会答弁で「不快ワード」を何回使ったのか、「まさに」が341件、「中において」が298件、「つまり」が257件、「そもそも」が232件、「その上において」が178件、「いわば」が144件もあった。
又1回の答弁中にこれら6つの「不快ワード」が全てあったのは3件。この無茶苦茶な日本語用法じゃあ、質問者も国民も胸クソが悪くなるわけだ。また「お答えは差し控える」(=答弁拒否)は2019年だけで420回に達した。
色々な感想……
***「現実に、今、募集要項通りの人間が総理をやってるから恐ろしい。」
***「日本全国各家庭にポスティングして欲しい。応募してくる大半は安倍よりも上を行っているという結果で、一次審査の9割は合格。 ハードルが低すぎて、多くの皆さんが合格採用される。結果、総理大臣が1000人とかになってしまう。」
***「こういう皮肉画像って、「ちょっと誇張し過ぎじゃないか?」というのが普通だと思うが、今回はそのまま正直に言っているだけだ。ある意味、恐怖だよ。レベルが低すぎるという恐怖。」
***「(平気で)嘘八百が言える人に限ると条件を付けたら、結構合格者はほとんどいなくなるかも。国民が何人犠牲になろうとも顔色も変えずにしらを切り続けられる人、じゃないとポスト安倍の総理は務まらないでしょうから。結構そこが〝人"には通れない狭き門かもしれません。「安倍の持っている悪の側面」を合格基準にすると、狭き門になるという。この基準ですと、菅、下村、萩生田、和泉、辺りが有力候補でしょう」
以上個人的には付け加えたい事は山ほどあるが,この嘲りに近い国民の多くの声を反映するかのような調査結果が発表された。
新型コロナは、世界各国(首脳)に対するセンター試験のようなもの、忍者のような強力な相手には恫喝・虚言・忖度・買収工作・文書改竄等一切通用せず、その能力が如実に具現化する。
ジャーナリスト・猪瀬聖氏が4月20日ヤフーニュース「新型コロナ対応、最低の指導者は誰」で取り上げた米調査会社モーニング・コンサルトの調査を報じている。これによると新型コロナ危機の勃発以降、世界10カ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、ドイツ、フランス、インド、日本、メキシコ、英国、米国)の大統領や首相の国民からの支持率を独自に継続調査し、その推移をホームページ上で公開している。 同社が出している支持率は、「支持する」から「支持しない」を引いた正味の支持率で、新型コロナの大流行が続く中、世界のリーダーの支持率は高水準を維持して居り、10カ国中7カ国の首脳が4月14日現在、プラスの支持率を維持し、又年初に比べて支持率が上がっている首脳が7人もいる。 支持率の上げ幅が大きいのは、オーストラリアのモリソン首相、ドイツのメルケル首相、カナダのトルドー首相など。「モリソン首相」は、国家が総力を挙げて新型コロナに立ち向かうため、3月13日、同国初となる「国家内閣」の立ち上げを決断し、早期に外国人の入国禁止に踏み切るなど強力なリーダーシップを発揮してきたことが、支持率の大幅上昇につながった。同首相の支持率は1月1日には-26だったが、4月14日には+26と、52ポイントも上がっている。
「ドイツのメルケル首相」は、新型コロナの感染拡大に備えて医療体制を早くから整え、その結果、致死率を非常に低く抑えられていることなどが評価された。
一方支持率が大きく下落した不人気トリオは、10ポイント下げた「ブラジルのボルソナロ大統領」と、15ポイント下げた「日本の安倍首相」、感染者数、死者数ともに世界最多となっている「米国のトランプ大統領」。但しボルソナロ大統領はそれでも正味の支持率は+8と依然、水面上に顔を出しているが、安倍首相は-33と水面下深く沈んでおり、支持率の水準と推移、両面で断トツのワースト1位は、安倍首相となった。エ~ジャナイカ、エ~ジャナイカ‼ 夫婦揃って能天気・お気楽な破茶滅茶の面目躍如というところか。
また、米経済誌フォーブスのオンライン版は新型コロナ危機の勃発後、メルケル首相やマクロン大統領の支持率が大きく上昇したほか、欧州で最も多い犠牲者を出したイタリアのコンテ首相や、自身が新型コロナに感染し入院した英国のジョンソン首相の支持率も上昇したと指摘。一方、トランプ大統領、ボルソナロ大統領、安倍首相の3人は「コロナ危機への対応が批判を浴び、支持率が下落、特に安倍首相については新型コロナ危機への「甘い対応」が世論の批判を浴びた」と報じている。
又この3氏に共通しているのは、国民の命よりも経済活動を優先していると取られかねない発言の数々や政策面での対応だとしている。 安倍首相はオリンピック開催や経済活動への悪影響を懸念するあまり緊急事態宣言の発令が遅れたと批判されており、トランプ大統領も新型コロナに関する会見で株価を気にしたり、自身の再選が危うくなるとの懸念から強引に経済活動の再開を進めようとしたりする態度が、民主党支持者や無党派層の批判を招いている。「ブラジルのトランプ」との異名を持つボルソナロ大統領も、感染拡大防止のために国民の行動制限を強く主張していたマンデッタ保健相を解任するなど、経済優先の姿勢が批判された。 昨年の今頃、日本で2人仲良く、ゴルフをしたり炉端焼きを楽しんだりしていた時は、まさかその1年後に2人そろって「支持率最低のリーダー」と呼ばれるなんて、思ってもみなかったことだろうとの声もある。

この項続く
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破茶滅茶総理(3)…「コロナウイルス問題」(c) 

2020年04月10日 | 国際政治
破茶滅茶総理(3)…「コロナウイルス問題」(c) 
破落戸大統領&破茶滅茶総理の終わりの始まり…(1)

略百年前の1918年3月、感染率の極めて高いインフルエンザが米カンザス州で発生し、瞬く間に米国各地の陸軍キャンプに広がった。軍隊での栄養失調、過密な医療キャンプや病院での医療崩壊と劣悪な衛生状態が細菌性の重複感染を促進し、20~40歳の比較的若年層の高死亡率に繋がった。米ウイルソン大統領は第一次世界大戦が終わりを告げかけていたこの時期に、予て約束していた米国の欧州戦線への参戦・軍隊の派遣を止めることが出来なかった為に、感染した兵士と共に、この恐ろしいウイルスが海路大西洋を渡ったのである。当時洋上で発症した兵士は船室を追われ3月の寒風の中、上甲板に放置され、死亡した兵士の胸は肺炎による内出血で赤黒く染まっていたとの凄まじい記録がある。
この欧州から全世界への感染拡大は1920年まで続き、近代史上最悪のパンデミック(世界的流行)となったが、当時中立国で情報統制していなかったスペインが、流行を大きく報じたことから「スペイン風邪」と悪名を押し付けられることになってしまった。正しくは「アメリカ風邪」,若しくは、より正確には「北米インフルエンザ」であろう。しかし現在WHOはウイルスを特定の国や地域に関連付けることに明確に反対して居り、アメリカの破落戸大統領が「チャイナ・ウイルス」と連呼するのは、破落戸が得意とするアメリカ流、全て相手が悪いと言う身勝手極まりない国際的なマナー違反である。
このインフルエンザ第一波は数か月で地球を一巡し終息の気配を見せたがウイルス特有の突然変異が発生し、第2波で致死率は跳ね上がった。(ウイルス突然変異はブログ2016年12月「インフルエンザウイルス」参照)
世界全体の推定感染者数は約5億人、当時の世界人口は20億人前後であると推定されているため、全人類の3割近くが感染したことになる。日本では、当時の人口5500万人に対し約4割、2300万人が感染したとされている。 日本の罹患率は40%と高かったが死亡者は25万人以上で罹患者の死亡率は1%、全人口比0.5%と数字の上では多くは無かったが、短期間で起こった死者数としては歴史上類例を見ないものであり、火葬場はパンク状態だったと伝わっている。
世界全体の推定死者数は5千万人以上と推定され、第一次世界大戦の戦死者1600万人、戦傷者2,000万人以上を遥かに超える数字であった。アメリカでは50万人が死亡したとされている。感染が休戦を早め、重要な講和会議では英米仏首脳も感染してしまった為に全員精神的にもダウンしてしまって、正常な判断力を失い、ドイツに過剰な賠償を押し付けた結果、ドイツ人に精神的・物質的に大きな打撃を与え、結果ヒトラーを生む素地を作り、第2次世界大戦の導火線にもなったと多くの歴史家が述べている。

WHOの天然痘根絶プログラムのリーダーの一人として、1980年に全世界での根絶を成功させた世界的な免疫学者L.ブリリアント(米)は過去の講演で、「もし今後パンデミックが起これば世界で10億人が罹患し、1億6500万人が死亡する、経済損失は1~3兆ドルに達する可能性がある」と警告している。又最近のインタビューでは新型コロナは世界的危機であると認め、実態把握の為の広範囲な検査を実施すべきであると警告を発している。WHOによると新型コロナの死亡率は人口の2%と推計しているが北米インフルエンザも2%であったことを考えると生ぬるい対応では悲惨な結果に繋がることを肝に銘ずるべきだろう。
然しながら日本の感染症の専門家の中には「季節性インフルエンザに毛の生えたようなもの」と言う人が少なからず居り、いまだに自説を曲げずに「ウイルスの影響は限定的なので、経済が崩壊する前にイベントの自粛などは止めるべきだ」という無責任な声が根強い。

国家を揺るがすような大きな国難に直面した時こそ、国家の指導者の力量が如実に表れる。
恫喝、嘘、権力乱用、自分1st等々、アメリカの破落戸大統領,日本の葉茶滅茶総理の得意の手法は愚かな国民を騙せても、「想像を超える感染力を示す未知の敵」には全く通用しないことが明らかである。この様な強力で姿の見えない敵・事態に対して成すべきことは想像力・洞察力を総動員し、具体的な行動方針を明示して迅速に実行することである。当然そこには決断力や誠実さ、熱意、思いやり、公正さが求められる、正に「*最悪を考え*慎重に*すばやく*誠意を持って*組織的な対応する」と言う危機管理の法則「さ・し・す・せ・そ」が当てはまる。
反知性主義、反教養主義の見本のような二人には所詮無理な要求かもしれないが、歴史に学ぼうと言う知恵や謙虚さが少しでもあれば、国民の生命・財産を預かる国家のトップとして常に危機管理の原則を脳裏に留め置き、行動することが出来たであろう。アメリカ、日本共に無能なトップ故に初動を誤った。根拠の無い一部楽観論者の言説に甘い希望を託し「ボォーと生きてきた!」結果が、現在の犠牲と混乱を招いているのである。

この項続く
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