追憶の彼方。

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平均寿命と健康寿命

2016年09月13日 | 健康
2016年最新の健康寿命と平均寿命が発表された。

健康寿命とはwHOが2000年に提唱した概念で、平均寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存して生きる期間を除いた期間になる。 要は1人で医療や介護に依存せず生活出来る期間が健康寿命である。
平均寿命は人間の寿命の長さを表すものである。

厚労省発表の平成22年のデーターによると
男性…平均寿命79.55歳、健康寿命70.42歳 医者にかかる期間9.13年
女性…平均寿命86.3歳 健康寿命73.62歳 医者にかかる期間12.68年
都道府県別では男性が愛知県71.74歳でトップ、静岡、千葉の順。
女性は静岡75.32歳、でトップ、群馬、愛知が続く。静岡、愛知が男女とも良好である。
(静岡は気候温暖、緑茶の影響もあるのだろうか。)
逆にワーストは男性…青森県68.95歳、女性…滋賀県72.37歳 大阪は男性が下から4番目、女性下から3番目と男女ともに成績が悪い。

それでは健康寿命を伸ばすためには何をすればいいのだろうか。「テクテク・カミカミ・ニコニコ・ドキドキ」が良い、適度な運動(テクテク)、3度の規則正しい食事(カミカミ)、心の健康(ニコニコ)、五感を使った感動(ドキドキ・ワクワク)の事だと何かで聞いた。

順天堂大白澤大学院教授は「(1)カロリーコントロール、(2)運動、(3)前向きな考え方」が不可欠としており、特に食事に注目している。

カロリーコントロールの必要性は動物実験で実証されている。長寿遺伝子「Sir2」を発見したマサチューセッツ工科大学(MIT)のガレンチ教授によれば、餌を制限した酵母菌や線虫のほうがSir2が活性化され、寿命も50%延びたという。

1日のカロリー摂取の目安としては、厚生労働省の日本人の食事摂取基準を参考に、栄養バランスは崩さず、腹七分から八分に抑えるのが良いらしい。腹八分目の食事が長寿遺伝子を活性化させ、健康寿命を延ばすわけだ。また、老化を抑えるのに必要なのが抗酸化物質の摂取である。人間の体内では、ミトコンドリアでブドウ糖などの栄養と酸素からエネルギーがつくり出されるが、ミトコンドリアが漏出する酸素が活性酸素に変化し、細胞やDNAを傷つけ、老化を促進してしまう。

活性酸素の無毒化・除去ができれば、老化を防げるということになる。特効薬はないが、日常的にできる対策の一つが抗酸化作用のある成分、食品を取ることである。

特に重要な成分が3つある。まずビタミンE。脂肪の酸化を食い止める効果がある(ただし、脂溶性ビタミンのため、必要以上に取ると体内に蓄積されてしまい、注意が必要)。

2つ目がビタミンC。活性酸素を消し去る力がある。3つ目にコエンザイムQ10。ミトコンドリアの膜に含まれる補酵素で、抗酸化力が強く、ビタミンEの抗酸化作用を助けることが知られている。

植物や動物は紫外線から身を守るために、抗酸化物質を蓄えている。抗酸化力の強い食べ物をしっかり取ることが重要という事。 
βカロテンが豊富なニンジン、ビタミンCが豊富なブロッコリー、リコピンが豊富なトマト、アスタキサンチンの豊富なサケの切り身など、抗酸化力の強い食品はいろいろある。「食材を購入するときには、色の濃いものや、過酷な自然環境で育ったものが良い。
長寿遺伝子発見者のガレンチ氏の食事は野菜中心で、ブロッコリーを積極的に取っているそうだ。ブロッコリーには、ビタミンのほかに、発ガン物質の活性化を抑えるイソチオシアネートやインスリンを助けるクロムなどさまざまな有効成分がある。

長寿遺伝子を活性化させるために、食事と並んで重要なのが運動だ。運動は定期的に、継続的に行なうことが重要だ。

「脂肪に含まれるアディポネクチンというホルモンは、血管修復や脂肪燃焼作用があるが、太った脂肪細胞からは分泌されなくなってしまう。つまり、脂肪細胞を太らせないようにしなければならず、生涯にわたって運動する必要がある」
興味深いことに、運動は何歳から始めても遅過ぎることはないという。たとえば水泳。体力や泳力は年齢とともに低下していくが、「練習によって開発される能力は高齢になっても向上することが専門家のあいだで確認されている」




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