追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

クスっと来る洒落た話(続)…(1)

2024年07月13日 | 癒し

クスっと来る洒落た話(続)…(1)

** 「月がきれい漱石説」 

文芸春秋に日本語学者・辞書編纂者である飯間浩明氏が担当する「日本語探偵」と言う人気コラムがある。7月号に「月がきれい漱石説」の源流は英語の文献らしいという解説記事があった。

夏目漱石が生徒に【日本人は直接的に表現しない、 「I love you」は「月がきれいですね」と訳しなさい】と諭したという逸話は、日系カナダ人言語学者、S・I・ハヤカワ氏の著書「行動における言語」に書かれた「直接的に表現しなくても分る」というのがその発端で、これを権威付けする為に漱石説の都市伝説が生まれたというものである。ハヤカワ氏の説明は「若い女性と散歩している時、彼女が(今夜は月が明るいね)と言ったとすると、その声の調子によって、気象観測をしているのか、キスを欲しいと匂わせているのかが分かる」というものであった。

しかし、声の調子で判断すると言うのも可成り難しく、あれこれ考え悩んでいる内に、駅に付いてしまったとか、引っ叩かれたという危険も伴う…こんな事を言うのもデリカシイーの無さを暴露しているのかもしれない。

しかしこの説を唱えたアメリカ人は日系2世との事である。コテコテの脂ぎったアングロ・アメリカンや、ラテン系のアメリカ人なら、こんな詩的な事は言わないだろう。英語で想いを伝える「愛の言葉💛鉄板フレーズ60選!!(50選と言うのもある)」に出てくる様な「 I love you」で始まる剛速球、直接的な表現で迫る筈である。ハヤカワ氏には恐らく日本人の精神性が残っていたのでは無いかと推定できる。

数年前、Buzz FeedRepoter伊吹沙織氏が「愛してると伝えたいけど言葉にできないあなたに。文豪100人が綴った"I Love You"の訳し方、あなただったら、どう訳しますか?」という記事を掲載された。そのトップバッターが上記の夏目漱石の月がきれいね説である。

2番目が、竹久夢二「話したい事よりも、何よりも、ただ逢うために逢いたい」、3番目が、芥川龍之介「2人きりで、いつまでも,いつまでも話していたい気がします。そうしてKissしてもいいでしょう。いやならば、よします。この頃ボクは文ちゃんお菓子なら頭から食べてしまいたい位、可愛い気がします。」何やら中学生の下手なラブレターを彷彿とさせ、文豪も恋に血迷った感じで興ざめである。最後に7番目に登場するW・シェクスピア「君を夏の日に例えようか、いや、君の方がずっと美しく,おだやかだ」

文豪と言われた人も、ことラブレターとなれば難しかったようだ。

芥川もシェクスピアも、こんな恥ずかしいラブレターが衆人の目に晒されるとは万が一にも考えなかったのだろう。文豪はつらいね。

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緑の古狸・小池都知事

2024年07月08日 | 政治・経済

緑の古狸・小池都知事

東京都知事選は、残念ながら投票締め切りの午後8時ちょうどに、緑の古狸の当選確実が報じられた。メデイアは古狸圧勝と、囃し立てるが2位石丸、3位蓮舫の合計得票数293万票は古狸の得票数291万票とほぼ同数、都民が古狸に100%信任を与えたわけではない事を示している。

しかし、古い政治打破に期待していた蓮舫は、敗れるべくして敗れた、予想通りであった。蓮舫が当初から東京都政をリセットし、若者重視を強く厳しい口調で訴え続けているのを聞いた時、これは危ないと感じたのである。主張自体は間違いではないが、東京都民も当然のことながら老齢化が進んで居り、道一つ隔てた埼玉県側から見ていると、東京都の老人は豊富な財源を基に、他県に比べて非常に手厚い保護を受けて居り、リセットと称して、強い口調で此処に切り込めば当然老人の反発を買う。案の定、高齢者の票は古狸に止どまった。しかも期待した若者や無党派層の票は蓮舫に流れず、降って湧いた様な石丸に持って行かれてしまった。石丸の立候補は他の野心を勝ちとる為の手段の一つ、売名行為であることは明らかで,端から当選を意識したものでは無い。従って主義・主張も殆ど無く得意とするSNSを使ったメデイア作戦に若者がまんまと乗せられたに過ぎない。過去にタレントの青島幸男が都知事に「乗りと勢いだけで当選」言うのと同じ構図である。この様などことなく胡散臭さ漂う人物が突然現れたのは、蓮舫やその勝利を期待する人間にとって災難だったといえるだろう。

もう一つは古狸の老獪極まりない戦術に立憲民主党全体が振り回されたと言う事だろう。古狸の取った戦術は一つは徹底的な逃げの一手、反対の多い明治神宮外苑・再開発や都庁・プロジェクションマッピング其の他の都政に関しては一切討論せず、失政の追及姿勢を空振りにさせたことである。

もう一つはステルス戦略である。「政治と金」を巡る犯罪集団自民党や公明党とは表立った接触は避けながら、後援会等の応援を確実に獲得するという戦略である。立憲民主党が『政治とカネ』の問題を都民に審判していただく」(安住国対委員長)としていた政治資金問題の争点化にも失敗した。一方蓮舫サイドは共産党の支持を得る政党主導の戦略をとった事だろう。特にあまり評判の良くない共産党前党主・志位氏が最後に応援に駆け付けたのが足を引っ張った可能性が強い。

現職を打ち破るためには、何をどうやって達成するのかという目標と方法を訴える必要があるが、理想を掲げても手段や方法が有権者に響かなかったという面も強い。テレビで橋下氏や泉氏が「現職で2期8年の方にチャレンジする以上は、早い段階でメッセージ、構図をつくらないとしんどかった。蓮舫さんは出馬表明したときに、イッキに色んなことをやっておくべきだったと思いますね」と、結果的に都知事としての自身の目指す政策に先んじて、政権批判に走ったことに敗因だと述べている。

蓮舫氏は日本の政界にとって貴重な人材、日本の政治浄化に今後も頑張ってほしい。

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Awe体験の勧め 

2024年07月06日 | 癒し

Awe体験の勧め 

脳学者の岩崎一郎氏が脳の使い方を変えれば、脳は磨かれ、豊かに幸せになれるとして、「脳磨き」の具体的方法を提唱した。

従来、脳と言えば、高次機能を司る「前頭前野」、記憶に関わる「海馬」、更にモチベーションに関わる中脳の「ドーパミン細胞」などが注目されてきたが、今迄余り注目されず、研究も進んで居なかった大脳のひだの奥の方にひっそり隠れていた「島皮質」呼ばれる部位、これを鍛えて脳全体をバランス良く働かせる事によって、人の人生を豊かにし幸せにする事が出来るということがわかってきたというのである。

氏の著書「科学的に幸せになれる脳磨き」の前書きに「職人が経験を積み重ね腕を磨いていく」のと同じように、特定の脳の使い方を続ける事によって脳は磨かれて行くとして、その方法が述べている。「脳磨き」とは、島皮質を鍛えるような脳の使い方を指し、具体的には下記の6つのポイントを挙げている。

①感謝の気持を持つ ②前向きになる ③気の合う仲間や家族と過ごす④ 利他の心を持つ ⑤マインドフルネス(脳トレ座禅)を行う ⑥Awe(オウ)体験をする 

 近年、脳科学の世界では、Awe体験をすることが人間にどのような影響をもたらすのかと言った研究が盛んに行われるようになった。 Aweとは強い敬意(=畏敬)や畏怖を意味するが、大自然や大宇宙の悠久さや広大さに接して、感動し自分の存在の小ささを感じ、或いは畏怖・畏敬を感じた時にAwe体験をすると言われている。Awe」は怒り・喜びの様な感情の一つと考えられているが、宇宙飛行士が宇宙から地球を見た時に等しく感じた強い感動、地球の美しさ、自分達人間は極めて小さい存在に過ぎないと言った謙虚な感情がその典型であると言われている。 

それではAwe体験は人間にどのような影響を与えるのか,幾つかの研究成果から次の様な事が挙げられて居る。   ①自分を小さく感じ、謙虚な気持ちになる。 小さなことへの執着(例えばエゴ)が少なくなり、自分一人のためではなく、他者のためになることをしたくなる。空間や時間の視野が広がり、現在自分がいる場所だけでなく、広い世界や未来のことを考える視点が生まれる 長期的な目標を立てて、物事を考えられるようになる インターロイキン6(体が炎症を起こしているときに出るもの)の数値が下がり、免疫の状態がよくなる。

米国・ウィスコンシン大学の研究で、脳にはアクセルとブレーキに相当する部位があり、アクセルが活性化すると前向きになり、ブレーキが強くなりすぎると、心が沈みネガティブな考え方になる事が分った。しかも脳のアクセルが活性化している人とはどの様な人か。調査の結果「自分の思い込みや執着を手放して、利他の心で世界平和や人の幸せをいつも祈っている」人の脳で、逆に、エゴが強いときの脳は、脳全体がバランスよく使えず、働きを鈍らせている事が分って来たというのである。 

ストレスや不安で心が弱っている時は何をすればいいか。こういう時こそAwe体験が役に立つが、誰もが宇宙から地球を眺める様な事が出来る分けではない。身近なところで、星空を見上げたり、山やビルの一番高いところに登り下界を見下ろしたりすると、小さなことで悩んでいる自分がバカバカしく感じるようになる。 大きな仏像、美しく大きな教会、そういうものを見ることも、やはり心が震える、これもAwe体験である。 どこかに出かけるのが少々面倒だという時は、夜空を見上げるのも良い。星の光は、長い年月をかけ宇宙を旅して辿り着いたものであるが、その悠久の旅路に思いを馳せたりしていると、自分の抱えている悩みやトラブルが小さなものに感じられるようになる。

心理療法のひとつに、「転地療法=health resort therapy」と呼ばれるものがある。ストレスによる気分の落ち込みや、それが原因で肉体的な不調をきたした場合、引っ越しをして気候や環境の違うところで暮らしていると、そのような不調から解放される事が多い。転地療法それ自体はAwe体験ではないが、その機会を増やす効果は大きい。

転地療法は温泉医療から始まった。ヨーロッパではローマ時代にスイスのバーデン(ドイツ語で温泉を意味する)でローマ兵士が傷を癒し、ゲーテやニーチェと言った文化人も保養に訪れたと記録されている。

日本でも日本書紀には、7世紀頃から、天皇や皇族が「伊予温泉」や「白浜温泉」へ出かけ、長期間にわたって滞在したとの記事が出てきており、有間皇子が長期間滞在した関西の奥座敷と言われた温泉地は「有馬温泉」と名付けられた。平安時代には清少納言が「枕草子」の中で「湯は、ななくりの湯(榊原温泉)、ありまの湯(有馬温泉)、たまつくりの湯(玉造温泉)」と三つの温泉を称賛して居り、彼女自身も転地療養し、Awe体験も経験したものと推察できる。
温泉のもたらす効果には①薬理効果、②物理効果,③転地効果の3つがあると言われているが、転地効果は心理効果とも呼ばれ、多忙な日常生活から離れ、自然豊かな温泉地に身を置くことによって五感が刺激を受けると、脳内のホルモンを調節する「内分泌系」や呼吸、消化といった生命維持活動をつかさどる「自律神経系」の中枢のスイッチが入るとされている。非日常の空間に身を置くことはストレス解消にもつながる。ネオン瞬く都会の夜とは異なり、星が空から降ってくる様な光景は当にAwe体験に繋がるものである。

この様な効果は温泉地に行く事だけではなく、物理的にも心理的にもストレスの原因と距離を置ける海や山に旅をすることが転地効果となって、ストレス解消になり、肉体的・精神的疲労にも効果を発揮することになる

註;(薬理効果)温泉を飲む、或いは肌から吸収され、薬物を飲むのと同じと考えられ,アルカリ性泉(胃粘膜保護作用),二酸化炭素泉(消化管のぜん動運動亢進による食欲増進作用),鉄泉(鉄欠乏性貧血改善)などが ある

  (物理効果);温熱効果・浮力効果・水圧効果

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同じ穴の貉(2)

2024年06月17日 | 政治・経済

 

同じ穴の貉(2)

同じ穴の常連客と言うべきか、寧ろ今や(ぬし)に近い(公明ムジナ)が、穴から顔を出し、世の中の風向きを伺っては、金の亡者・泥棒集団の自民ムジナに、上辺だけでも好いから信者向けに恰好を付けて欲しいと哀願し、何とか共同提出の法案が纏まった。これを見た維新ムジナ、好機到来、遅れてはならじと、抜け道だらけの無責任な提案引っ提げて同じ穴に飛び込んだ。此処に日本の3大ムジナが穴に集結、維新と言う助っ人を得てムジナの連帯が一段と強化され、ムジナ3兄弟と言うおぞましい風景が出現したのである。彼等の頭には元々、政治改革、身を切る改革などと言ったものは皆無、如何にして抜け穴を張りめぐらし、国民の目をたぶらかして、既得権益を守り抜き、今迄の優雅な生活を享受するかだけである。

維新が提案した「月百万円の旧文通費の使途公開と、残金返納」案には実施時期の明記は一切無し、案の定、岸田は合意文書に期日記載は無いと維新の合意違反の主張を無視する構え、元々やる気は皆無なのだ。

又政策活動費の廃止は見送りとなり、使途公開も10年先、しかも政策活動費の領収書の公表は、政党本部から活動費を受けた幹事長、幹事長が使ったお金の領収書しか制度として対象にしていない。国会議員に(支出された分などの)領収書の条文の規定は一言もないし、領収書も黒塗りもOKとの声さえ出て来る始末、議員の使途公開はブラック・ボックスの儘である。更に収支報告書の保存義務は3年なので、改正案そのものが意味をなさない代物である。又「政策活動費のチェック機関の設置、年間上限額の設定」も改正法が実施される2026年1月までに行われる確約も無い状態、検討、検討でその内有耶無耶にする魂胆が見え見えである。

「政治家への厳罰化」も議員が収支報告書に確認書を交付することになって居り議員が責任者ではない。虚偽記載の場合に議員が確認を怠っていれば公民権停止となるが、会計責任者に騙されたと言えば、責任回避可能である。

立憲民主党が求めていた企業・団体献金の禁止は法案に盛り込まれず無視、政治資金パーテイ公開基準を公明ムジナの泣き落としで20万円超から5万円超に引き下げたが、年に何回でも開催可能という抜け穴が用意されている。

「資金移動の透明性確保」を図る為、「国会議員関係政治団体」から公開基準の緩い「その他の政治団体」に1千万円以上の資金移動があった場合は収支報告書を公開することを義務付ける事としたが、その他の政治団体を幾つも作り1千万以内に分散すれば公開する必要が無く抜け穴となる。政治家個人だ、その個人が造った政治団体だと世間の目をたぶらかして「脱税を図るシステム」、よくこんな悪知恵が働くものだと感心する。悪党・安倍が政治団体に残した資金を政治家でもない未亡人・昭恵が相続税も払わず引継ぐようなことが堂々と行われている。

以上の通り、3大ムジナの賛成多数で衆議院を通過した政治資金規正法改正案は抜け穴だらけで、ネットでは「裏金維持法案」と呼ぶのが妥当であり、「3大ムジナは口先・悪徳3兄弟である」というのがトレンド入りしている。

そもそも維新が得意げに打ち出した「政策活動費10年先に使途公開」というのは、何の意味があるのか、贈収賄や脱税の罪も10年経てば時効である事を踏まえたうえで期限を設定したのだとすれば、こんな浅知恵で国民を騙せると考える維新も浅はか極まりない悪党である。10年先には維新が残っている保証がない事を見越しての法案なのかとの疑念すら湧く。パフォーマンス一辺倒で実の無い政党であることは周知だが、国民を欺いて法案通過に力を貸した維新の責任は重大である。そう言えば維新が自慢げに自主公開した政活費、多くは「塗りつぶし領収書」で高額会食のオンパレード、 大半は飲食代で維新の「代表室」「幹事長室」「国会対策委員会」などが、それぞれの会合費を支出しており、飲食を共にした相手は「政治関係者や有識者など」と言うのだが、半数以上が10万円超、「宛名」や「但し書き」の抜けた領収書も複数あり、一般の感覚とはズレまくった高額領収書ラッシュだ。まさに『政治にカネがかかる』と言い張る自民の補完勢力そのものである。

こんな抜け穴だらけの法案に対してすら、民主主義にはどうしてもコストがかかる、将来に禍根を残す改革だと批判するのが自民党副総裁の阿呆(麻生)だ。安倍・甘利・麻生は政界3バカとして有名だが、麻生の場合は放言・失言の多さで群を抜いて居り、本人はまともな発言だと考えている節があり始末が悪い。その内容は単なる知性・品格の欠如、皮肉などとして片付けられるものではなく、差別意識、社会経済弱者蔑視、歴史認識の誤りなどに根ざしたものが多い。要する甘やかされて育ち、きちんとした教育を受けていないのである。こんな人物が派閥の長として君臨し、それを支える人間が百人単位でいる自民党は全く理解の外である。

麻生の言う民主主義とは自分達が生き残り、失業しない事を意味する。民主主義にコストがかかると言うのは、失業しない為に多くの秘書を雇い、地元の事務所の運営や後援会活動に注力する為の経費が掛かるという意味であり、それは個人の選挙活動費であって、大多数の国民の声を聴く事が民主主義であるという視点が欠けているのである。安倍の「桜を見る会」が地元選挙民の買収活動であったように、秘書による後援会活動、此処に明らかにされない多くの無駄金が費消されているのが明白である。地元の声を聴く為に、多くの秘書を雇い、事務所を設けるなどは昭和の遺物、ネットを活用する等知恵を働かせば簡単に出来る筈である。

金のかからない政治の為に創意工夫が出来ない様な頭の凝り固まった人間は即刻引退すべきだ。

カネのかからない政治を目指さなきゃいけないのに、カネがかかるのを前提にしか物が言えない麻生は政治家として失格。

法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学によれば、麻生は、愛人と噂されたマダムが経営する銀座のクラブの飲み代にまで政治資金を使っていたような人物(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)。  麻生の資金管理団体「素淮会」の2022年分の政治資金収支報告書には、「会合費」が280件も記載され、総額は1934万円に上る。料亭や高級レストランなどがゴロゴロあり、毎月約161万円、毎週約37万円を使った計算だ。 これが麻生の言う民主主義のコストなのかと問いたい。政界で言いたい放題言いたいのなら、手弁当、ボランテイアで国会議員をすればよい。

兎に角改革マインドの無い3大ムジナを政界から放逐することを真剣に考えないと日本の未来は無いと肝に銘ずるべきだ。

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郷土富士…(2) 控え書き

2024年05月31日 | 旅行

郷土富士…(2) 控え書き

日本語には自然の景観の素晴らしさを称える美しい表現が数多く用意されている。風光明媚、山紫水明、一望無垠むぎん)、山容水態、花鳥風月等は一度は目にしたことがあるような気がするが、時に応じて、これを的確に使い分けるには中々骨が折れる。

間違いを恐れず挙げてみれば、「眺望の素晴らしさ」の意味合いの強い「風光明媚」は日本の宝、富士山に与えても異論は出ないだろう。

次に「山紫水明」は「日の光の中で山は紫にかすみ、川は澄みきった風景が清浄で美しい事」を意味するが、これにピッタリなのが、「西の富士、東の筑波」と言われる程、多くの人に愛される紫峰・「筑波山」である。

茨城県の故郷富士と呼ばれるが、富士山は青く見えるのに対し、筑波山は日に映えると紫色に見える事で知られ、万葉集や小倉百人一首(註)、その他数多くの歌や俳句に採用され、芭蕉の高弟・服部嵐雪は「雪は申さず先ずむらさきの筑波山」と詠んでいる。富士山は夕日には逆行となる為、輪郭しか見えないが、筑波山は東京から見通しが良く、麓から山頂まで夕日に紫色に映える美しい全容が見えるのも人気の理由だと言われている。 標高877m、日本百名山の中で最も低いが、雅称(別名)筑波嶺(つくばね)で知られ万葉集にも詠まれる様な由緒ある山であった。歌川広重は江戸の風景画を描く場合、西方の場合は富士山、北東の場合は筑波山を背景に取り入れるのを常とした程である。尚筑波山は(関東富士見百景)の一つに数えられている。

(註);【百人一首;得意だった札二つ……①「筑波嶺(つくばね)の、峰より落つる男女川(みなのがわ),恋ぞつもりて、淵となりぬる」、又富士山の場合は…②「田子の浦に、うち出で見れば、白妙の富士の高嶺に、雪は降りつつ」…が最もポピュラー、 富士山は今も昔も静岡(田子の浦)辺りから見るのが一番美しく、感動的な事が伺い知れる

 河口湖、富士パノラマロープウエイからの眺望

最後に「花鳥風月」、辞書によれば  「自然の美しさ、風情を表わす言葉で、花は春の美しさ、鳥は秋の哀愁、風は夏の涼しさ、月は冬の寂しさを夫々象徴している。又これらの自然現象を通じて人間の感情や心情を表現することも多く、日本人の自然観や美意識を反映している」と記されている。しかし此の言葉,聞き慣れたようでいて実際にどのように使われているのか、残念ながら余り記憶がない。

其れよりもテレビ・タレントのタモリがNHKテレビの「ブラタモリ」 で、人間は老化すると、自然と花鳥風月が好きになるという花鳥風月論を語っていたのがいたく興味を惹いた。曰く、人は初老に達すると最初は花など植物に魅力を感じ、花を愛ではじめ、更には季節の移ろいを感じるようになる。そして、その時期を過ぎると、今度は鳥にも興味を示しはじめる。身近な鳥に対して何となく愛情を感じ、鳴き声、飛び方等の違いに詳しくなり、庭に巣箱を置く人も居る。鳥の後は風、風も四季によって変化する。春先、少し冷たい春一番、梅雨時期のじめじめした湿気の多い風、晩秋から初冬にかけての木枯らし等、風から季節の変化を感じるようになる。そして最後に、月を愛でるることを楽しいと思うようになる。最後の風と月は、室内からでも十分に楽しむことができるし、病気や怪我などで寝たきりになっていても窓から入って来る風や窓越しに月の様子も楽しむことが出来る。月の満ち欠けや色の変化、模様などにも興味を持ち始め、「綺麗だな」「いいなあ」と思うようになってくる頃に、そろそろ「お迎え」が来ることを感じ出すと言うものである。タモリのこの話を聞いて、南米時代から星や月を眺めて遠く故郷を想ったりしたことが、よくあったと思い出し、何やら背中から寒気を感じた次第である。

最後に美しい世界の故郷富士の追加版。

① トルコ富士、ご存じキリスト・イスラム・ユダヤ教の聖典に登場する「ノアの方舟」が辿り着いた事で有名なアララト山、5137mの名峰、観光大国トルコの大きな観光資源の一つである。

② ニュージランド富士、先住民・マオリ族が「輝く山」と名付けたタラナキ山・2518m、トレッキング等エグモント国立公園の中心的存在である。

③ フィリピン富士,日系移民には「ルソン富士」と呼ばれるマヨン山・2463Ⅿ。国立公園の中心的存在であるが、環太平洋造山帯に存在する活火山の一つ、17世紀から21世紀初頭までの400年に50回の噴火が観測され、火砕流等による多くの犠牲者、大きな被害をもたらしている。

環太平洋造山帯;日本は勿論だが北米・南米・ニュージランド、の故郷富士も全てこの造山帯に属している。

 

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