レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「ヒラメとバスタオル」

2008-09-23 19:22:30 | Weblog
「ヒラメとバスタオル」

 いつきと永久は疲れたと言って、部屋に戻り、リビングには、キタジマ、タヨウ、エイタの三人が残った。
 「わしも疲れましたが、奥様がお戻りになるまで、ここで待ちますわい。お二人も疲れたでしょ。」キタジマの言葉にエイタが
 「大丈夫です。僕もつき合います。ヒラメさんのお母様が戻られましたら、2人で夕食の準備を始めましょう」言うと、タヨウも
 「僕もつき合いますよ、3人の方が
何かといいでしょう」
 と答える。3人がしばらく談笑していると、
 「きゃあー、誰かが露天風呂の外にいるの。助けて」ヒラメが全裸にバスタオルを巻いたままの姿でリビングに駆け込んできた。
 キタジマ、タヨウ、エイタの3人はヒラメの言葉の内容より、その姿に驚いた。
 「きゃあー」ヒラメが転びそうになり、そのときにバスタオルがはずれてしまった。
 ヒラメは慌ててタオルとつかむと「もうイヤ」と言ってその場に座り込む。
 キタジマ、タヨウ、エイタはヒラメの生まれたままの姿を一瞬だけだが、目にしてしまったので、動揺してしばらく言葉が出ない。
 ようやくキタジマが落ち着いて、自分のシャツをヒラメにかける。「後を向いておりますので、早く、これを着てください。おぬしらも後ろを向きなされ」キタジマの声にエイタ、タヨウは後ろを向く。
 ヒラメはシャツを着、その上からバスタオルを巻き直すと泣きながら「露天風呂の外に誰かがいるの。今お母さまが一人で見張っているので、早く、どうにかしてください」とわめく。
 「落ち着いてください。お嬢様、露天風呂の中には、外からは入れません。心配はいりません。とにかく落ち着いてください。それより、エイタさんかタヨウさん、永久さんといつきさんを早く呼んできてください。女性陣は心配するといけないので、教えないで、そっと呼んできてください」キタジマの言葉に従い、エイタが2階にあがる。「お嬢様、その格好じゃなんですから、私が露天風呂の前で待機していますから、お部屋にそっと戻ってお着替えください、それからタヨウさん、玄関に鍵がかかっているか確認して、玄関の前で立っていてください」ヒラメもタヨウもキタジマの言葉に従う。
(続く)

木太郎外伝「股間が痒い」

2008-09-23 19:08:55 | Weblog
木太郎外伝「股間が痒い」

 ババアは相変わらず脳天気に鼻歌を歌っている
頼りのヒラメちゃんは身体を洗うのに無中らしい。
鼻がむずいのが治まっては再発する。
股間の痒みは増すだけだ。
右手をそっと股間へもっていくが砂利がじゃまだ。
腰を上げようとすると砂利の野郎が動きそうになる。
少しづつ、腰をあげていったとき、
「くしゅん」しまった?やっちまった。
「何かしら?くしゃみ、あーた、あーた」
ババアの声がする。
「なーに、お母様」
ヒラメちゃんの声もする気づかれたか?「あーたくしゃみした」
また、ババアだ。
「お母様何おしゃってんの?えっ、何」
「気のせいかしら、いいわ。ゆっくりお身体洗ってらっしゃい」
どうやら、ごまかせたみたいだ。
じゃり、しまった、思わず、掻いてしまった。
ばばあの鼻歌が聞こえる。
「ちょっとぬるいわね。あーた、ちょっとキタジマを通じて永久さんに伝えてきてなさい」
「えっ、せっかくシャワー浴びてたのに、それに着替えるのは面倒よ」
「とにかく、言うこと聞きなさい。更衣室にあるバスタオルかバスローブを来て、リビングに行けば、キタジマがいるわよ。他の子はもう部屋に戻ってるでしょう。早くしなさい」
「えー、面倒くさい」
「いいから」
何かもめているみたいだな。
「わかりました」結局ヒラメちゃんの負けか。
わがままな母親を持つとかわいそうだな。
じゃり、あっ、またやってしまった。
でも、アユメちゃんが、風呂場を出て行くと、
また、ババアの鼻歌が始まった。股間が痒い。
でも、もう少しがまんだ。
(続く)

レイジー編「VS」

2008-09-23 02:34:52 | Weblog
レイジー編「VS」

O「これって、暗号じゃないの。だってさ、鬼神は鬼親でしょ、レイジーは龍之介様、ミカエルは天使じゃなくて元?ラスボス、アーサー王はあれでしょ?」
S「はっ?」
O「だから、オタクの得意な合成で作れっていうことでしょ」
S「何が何だか?」
O「この前、自慢してたじゃないか?
今言ったとおりに作ればいいんだよ」
S「そのとおり、とりあえず、今イメージしてみたけど、今の4名?じゃ、まったく、イメージわかないよ?だって、龍之介様以外どれも実像が浮かばないし。それに、特別編とあるぞ。これって、シナリオ作れってことじゃないのか?」
O「うん、特別編?ということは..」
S「わからないんだから、メールで質問しよう。このところ、龍之介様は変だから、やんわり訊いたら?」
O「じゃあ、オタクやってね」
S「勘弁してよ。ただでさえ、信頼失いかけてるんだから。これが最後でいいから、オタクからメールでいいから訊いてくれよ」
O「よし、次の問題を正解したら、訊いてやろう。質問いいか?龍之介様の氏は何か」
S「はっ?」
O「まさか、芥川とか答えるなよ」
(続く)



木太郎外伝「危機」

2008-09-23 02:24:31 | Weblog
木太郎外伝「危機」
 
 
(屋敷編)「露天風呂2」を読んでからお読みください。

















じゃり道の上を這って少し進むと、いつきの大きな声がした。あぶないところだったな。そう思いながら、木太郎はまた這って進む。立ち上がって走って行けばいいのかもしれないが、万一、砂利の音に気づかれたことを考えると、とても走って行く気にはなれなかった。しばらく、這っていくと「少人数の会員制のクラブ...」永久の声が聞こえた。空耳か?「素晴らしい、露天風呂だわ...」この甲高いイヤな声はババアの声だ。空耳なんかじゃない。「とってきたわよ。わー、すごい...」このかわいい声はヒラメちゃんだ。木太郎はにやけそうになってきたが、にやけている場合ではない。前を見るとまだ半分も砂利道を進んでいない。ここで、下手にすすんだら、見つかってしまう。いつきの声がした時点で走って抜ければよかった。しかし、もう遅い。ここで、ババアとヒラメちゃんが出るまでじっと我慢するしかない。ばばあの鼻歌が聞こえる。「ありがとう。またね。」ヒラメちゃんの声も聞こえる。露天風呂の声が外に丸聞こえじゃないか。外はガラスでも上は吹き抜けなのか。とにかく、我慢するんだ。ババアの鼻歌が近づいてくる。うん、身体も洗わないでいきなり入る気か?「お母様、ちゃんとシャワーを浴びて身体を洗ってから入らないと失礼ですわよ、永久さんは言わなかったけど、ほら入り口の前にもちゃんと注意書きがあったでしょ」ヒラメちゃんの声がする。そのとおりだ。あのクソババア、上品そうな顔をしやがって、やってることはずいぶん下品じゃないか「あーた以外、誰も見てないわよ」ヒトミはまったく相手にしない。「そういう問題じゃないでしょ」ヒラメの言葉に木太郎もまったく同意である。シャワーの音に混じって、ババアの鼻歌が間近に聞こえる。もしかして、この右横にババアが。そう思うと、何故か木太郎は股間が痒くなってきた。だめだ、我慢しろ。下は砂利だ。音がするかもしれない。鼻もむずがゆい。
ピンチだ。こらえろ。
(続く)

「露天風呂2」

2008-09-23 02:19:06 | Weblog
「露天風呂2」

 永久はヒトミを露天風呂の入り口まで案内した。
 「ここが入り口です。靴はここでお脱ぎになって、左手の下駄箱にお入れください。脱衣所も露天風呂も一つしかありませんから、男女交代で入ります。ここに札がありますから、入る場合は札を入浴中を表にして扉の横にかけ、出るときに裏にしてお帰りください。中に入りましょう。」と言って、永久はヒトミを案内する。「入ったら、必ず鍵をかけてください。今回はヒラメさんも入りますから、ヒラメさんに鍵をかけてもらいます。鍵は扉を壊さない限り外からは開きませんので、お一人での入浴はお避けください。」
 「うあー、会員制のジムにあるような更衣室ね。透明なガラスの中には飲み物もあるのね。あそこに4つ大きく並んでいるのが、洗面台ね。ブルブルの化粧品とかも用意されてるのね。一応、ドライヤーも完備されているのね。」
 永久は
 「少人数の会員制のクラブを意識して父が作らせました。マッサージ用のソファーや普通のソファーもそろえておりますので、ご自由にお使いください。洗面台の反対側が一応ロッカーになっております。では、この屋敷自慢の露天風呂に入ります。入り口は真ん中に一つ、シャワーブースが左右に2,一般タイプのシャワー付き洗い場が左右に各2あります。シャンプー等は小瓶で多数入り口に用意してありますので、入浴前に必要なものをおとりになって、ご使用ください。言い忘れましたが、風呂の入り口にバスタオル等が山積みしておりますから適宜ご使用ください。使用後は出口近くのかごにお入れください。湯温は41度に設定してあります。露天風呂に入って左に見えます。給湯用の檜の筒の横に温度調整用のスイッチがありますが、設定温度になるにはかなり時間がかかりますので、この湯温にご不満でしたら、予め、私にお申し付けください、えー」永久がさらに説明をしようとすると「素晴らしい、露天風呂だわ、お父様は木がお好きのようね。夜だともっといいんでしょうね。これからゆっくり拝見させていただくわ。ありがとう、ご説明は結構よ。入れれば、湯温なんて気にしないわ。熱すぎるのはイヤですけど、41度ならちょうどいいでしょう」とヒトミが答えたところに、ヒラメが「とってきたわよ。わー、すごい、こんな広いところで、二人じゃもったいないわね。」口を挟む「だから、皆様を誘ったんですのよ。私達が出たら、是非他の3人にもおすすめしなさい」ヒトミがヒラメに命令する。ヒラメは素直にうなづく。「それでは、ごゆっくり、あと、すべらないようにご注意ください。あっ、ヒラメちゃん、鍵をしめてもらわないといけないから、もう一度入り口まで一緒に戻りましょう」永久の言葉にヒラメは「はーい」と言ってにっこり笑った。
(続く)