レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説20「ハッピー編」460

2013-05-10 01:02:13 | 小説

カミサン伝説20「ハッピー編」460


 結局、
 犬のケンケンにさんざん連れ回されたあげく、
 ハルカやチンタに会うこともなく、
店に戻ってきたのだった。
 「春美、
 連絡とれたか?」
 「ダメ?
 電源二人とも切ってる」
 「そうかあ...
 あの犬、なんで、俺を連れ回したのかなあ?」
 「ケンケン、おじさん、連れ回しただけ?」
 なんとなく、不安げそうだった春美の表情がその言葉を聞いて、
少し明るくなった。
 「そうか!
 大丈夫だったから、やめたんだな」
 寿司屋は勝手に解釈すると、
 「ちょっと、動き回って、疲れたから昼寝するわ。
 秋子が帰ってきても、起こさないように言ってくれ。
 ああ、そうだ!
 出かける予定だったんだな」
 「まだ、わからない」
 寿司屋は春美とそんな会話をすると、
自分の部屋に向かった。


 他方、
 寿司屋が心配したとおり、
 直哉とカレー屋の孫娘、
 ハルカとチンタは、
 海老丹というデパートで鉢合わせしてしまったのだった。


(続く)




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