レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説22「人首酒編」33

2011-01-07 00:41:51 | 小説
カミサン伝説22「人首酒編」33

一方、
ジュウロウも、
一人になると考えました。
犯人は、
カミサン伝説を信じていたから、
大量に造り過ぎた酒を処分できなかった。
この前提がおかしいのではないか、
と。
ジュウロウは、
本来ホラー作家ですので、
自宅に生首に似たプラスティックのおもちゃ
をいくつか持っていました。
ですから、
それを風呂に入れたり、
バケツに入れたりして、
そこに水を入れて、
どの程度の酒が入るか
を実験したみて気づいたのです。
少なくとも酒瓶20本分もの水はいらないことに。
ジュウロウは、
酒を飲むとすぐ顔が赤くはなるものの、
酒は結構飲める方だったので、
その程度なら、
自分で飲めるんじゃないか
と考えたのです。
それなのに、
わざわざ、
リスクや手間をかけて、
今回みたいなことをする必要はないんじゃないか?
だとしたら、
真犯人が今回酒を入れ替えたのには、
別の理由があるのではないか?
と。
ジュウロウは、
そこまでは考えたのですが、
肝心の他の理由がまったくわからず、
頭を抱えていたのでした。
(続く)


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