本編リメイク「石畳2」
「なんだ!」
ヒラメががっかりした声をあげる。
石畳の下には、
蛇口と水が出るクダがあるだけだった。
「水まき用みたいね、
そういえば、後ろに今は枯れているけど花壇もあるしね。」
チウメもがっかりしたように言う。
「そういえば、木太郎さんの方はどうかしら」
アユメがげんきんに木太郎の方を見ると
木太郎は座って何かしているようだ。
「木太郎さんの方にいってみよう」
アユメの言葉にしゃがみこんだままのエイタを置いて
みなが走り出す。
「あーあー、いい恥だな」
エイタはその場で寝っ転がり呟く。
そのとき、
「むっ」
エイタは近くのはずれた石版をよく見る。
「こすれた後がある。これは水詮の蓋でついた傷じゃない。」
独り言をいいながら石版を見る。
エイタは立ち上がるとはずれた石版の上の壁を見る。
レンガ色のブロックの上に鉄格子の窓があるだけだ。
「それなのに、何故、こすれた後があるのだろう。」
エイタは試しに鉄格子をひぱって見た。
ギー、少しだが動く。重い。
みんなを呼ぶか、いや、また、恥をかくかもしれない。
エイタを力を込めて、鉄格子を引っ張り続けた。
(続く)
「なんだ!」
ヒラメががっかりした声をあげる。
石畳の下には、
蛇口と水が出るクダがあるだけだった。
「水まき用みたいね、
そういえば、後ろに今は枯れているけど花壇もあるしね。」
チウメもがっかりしたように言う。
「そういえば、木太郎さんの方はどうかしら」
アユメがげんきんに木太郎の方を見ると
木太郎は座って何かしているようだ。
「木太郎さんの方にいってみよう」
アユメの言葉にしゃがみこんだままのエイタを置いて
みなが走り出す。
「あーあー、いい恥だな」
エイタはその場で寝っ転がり呟く。
そのとき、
「むっ」
エイタは近くのはずれた石版をよく見る。
「こすれた後がある。これは水詮の蓋でついた傷じゃない。」
独り言をいいながら石版を見る。
エイタは立ち上がるとはずれた石版の上の壁を見る。
レンガ色のブロックの上に鉄格子の窓があるだけだ。
「それなのに、何故、こすれた後があるのだろう。」
エイタは試しに鉄格子をひぱって見た。
ギー、少しだが動く。重い。
みんなを呼ぶか、いや、また、恥をかくかもしれない。
エイタを力を込めて、鉄格子を引っ張り続けた。
(続く)