レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「石畳2」 

2009-04-12 08:08:34 | 小説
本編リメイク「石畳2」 
 
 「なんだ!」
ヒラメががっかりした声をあげる。
 石畳の下には、
蛇口と水が出るクダがあるだけだった。
 「水まき用みたいね、
そういえば、後ろに今は枯れているけど花壇もあるしね。」
 チウメもがっかりしたように言う。
「そういえば、木太郎さんの方はどうかしら」
 アユメがげんきんに木太郎の方を見ると
木太郎は座って何かしているようだ。
 「木太郎さんの方にいってみよう」
 アユメの言葉にしゃがみこんだままのエイタを置いて
みなが走り出す。
 「あーあー、いい恥だな」
 エイタはその場で寝っ転がり呟く。
そのとき、
 「むっ」
 エイタは近くのはずれた石版をよく見る。
 「こすれた後がある。これは水詮の蓋でついた傷じゃない。」
独り言をいいながら石版を見る。
 エイタは立ち上がるとはずれた石版の上の壁を見る。
 レンガ色のブロックの上に鉄格子の窓があるだけだ。
 「それなのに、何故、こすれた後があるのだろう。」
 エイタは試しに鉄格子をひぱって見た。
ギー、少しだが動く。重い。
みんなを呼ぶか、いや、また、恥をかくかもしれない。
エイタを力を込めて、鉄格子を引っ張り続けた。
(続く)



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