レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編再リメイク「永久屋敷の謎2」

2009-03-22 15:48:18 | 小説
本編再リメイク「永久屋敷の謎2」

 「えー、続きがあります。
当時は、太郎くんは事故死ということだったんで、
父は一応お祓いだけして
太郎くんが死んだという207号だけ封印して、
また、違う友人に別荘を貸したんです。」
永久は続ける。
 「ところが、
そこでも事件というか不思議なことが起きたんです。
太郎くんと同じくらいの年の高校生が
行方不明になってしまったんです。
もともと放浪癖があるんで
その時は家族もあまり心配はしていなかったんですが、
結局、いまだに見つからないそうです」
 「生米みたいな奴だったんだな」
木太郎が小声でつぶやきかけるが、
ヒトミに睨まれ口を押さえた。
 「それだけなら、まだ、よかったんですが、
その数日後、
別に屋敷を貸した家族の中の
同じくらいの年の高校生がいなくなったんです。
その高校生も放浪癖があったらしく、
そのときはまったく騒ぎにはならなかったので、
その数日後、父はまた、
別の友人にこの屋敷を貸してしまったわけです。
そしたら、
また、同じくらいの年の高校生が行方不明になったのです。
このときは、いなくなったのが真面目な子だったので
警察も出動して捜索したのですが、
結局、そのまま消えてしまったのです」
 「結局、3人この屋敷に来てから消えたってこと?」
 カレイが少し怯えた顔で質問する。
 「はい、でも心配しないでください。
消えたのは全員男子です。
宿泊していた家族の中には
3回とも女子高生もいたのですが
3人とも無事だったんです」
 永久はカレイの不安を先取りして回答した。
 「太郎のたたりだとしたら、生け贄は女子にしないかな?」
木太郎が呟き、また口を押さえる。
 「いつきと同じ趣味だったんじゃないかしら」
ヒトミがいつきの方を見る。
 「やめてくださいよ。
僕にはそんな趣味は本当にないですから、
永久の部屋に行ったのは」
いつきはそういいかけて口をつぐんだ。
 「言ったのは何よ」ヒトミがつっこむ。
(続く)



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