レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「そして3人しかいなくなった?」219

2013-05-10 08:03:33 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」219


 たけるが時計を見ると、
 時間はまだ8分もあった。
 すると、
 「いたずらしちゃダメよ!」
という女の声がした。
 ケンタは巨人の男が、
 このビルのそばにいてビルをいじっているのだ
と思うと、
 思わず、恐くなり、後ずさりした。
 「あー、恐がって、
 逃げちゃったじゃないの。
 もう遊んであげないからね」
 「冗談だぞー」
 「早く、あっち行ってー」
 「わかったぞー!」
 「おまえふざけるなよな!」
 「もう、大丈夫だから、
 こっち来て、話しましょ」
 女の声の主は、
 男の声の後にそうやさしく行ったが、
 たけるは恐かったので、
 「やっぱり何か恐いので、
 ここでお話ししませんか?」
と試しに言うと、
 「男のクセに意気地がないのね。
 でも、あいつらの悪戯のせいだから、しょうがないわねえ」
と言ってから、
 「あなたたちはどこから来たの?」
 その女の声の主は、
 今度はあなたたちと言った。
 たけるは、
 そのときはあることにまだ気づかず、
 「みんないろいろなところです」
とだけ答えたのだった。
(続く)



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