レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第三弾リメイク「23番目のカミサン伝説とミカエルの仮面9」

2009-04-25 21:23:37 | 小説
第三弾リメイク「23番目のカミサン伝説とミカエルの仮面9」

 10分後、ひさめだけが登場した。
 「すいません。
みはるさんのぜんそくの発作がひどいので
私一人で原稿を読み上げます。
下手ですがお許しください」
ひさめは頭を下げると手にもった原稿を読み始めた。 
 「ちょうど事件が発生しなくなってから
100日目を狙って
カタロウとミカエルの仮面の人気に目をつけた
ある民放のテレビ局の某氏は
夜回りを生放送で中継したいとカタロウに申し入れたのです。
もちろんカタロウは喜んで承諾しました。
カタロウは夜回り開始前にインタビュー受け
「私は死ぬまでこの行為を続けます。
ですから、二度と同じ猟奇的殺人は起きません」と
豪語してしまったのです。
さらに調子に乗った
カタロウは自分の夜回りコースについて
つまらない説明をしながらその日の夜回りをしたのです。
しかし、翌日、30人目の被害者が出たのでした。
結局、カタロウはまた嘘つきカタロウとして
誰にも相手にされなくなり、
ミカエルの仮面を販売していた業者も倒産し、
その仮面もほとんどが捨てられてしまったったのです。
 もうみなさんも気がついたと思いますが、
あの不気味な格好をするだけでは、
猟奇的殺人防止の効果はないのです。
そうです。カミサンを唱えながら、
あの格好で歩くことがその必要条件だったのです。
嘘つきカタロウだけは
そのことに気づき日本中の人間にバカにされながらも
夜回りを続けたのです。
そのため、被害者は30人のままでとどまり、
ようやく真犯人が逮捕されたのです。」
 ここでひさめの話しが終わるのかと、
この話しを事前に入手していた賢明やケンタだけでなく
その場の誰もがそう思ったが、
続きがあったのである。
(続く)



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