レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「サルーラの蒼き仮面」第二章105

2010-09-02 00:31:11 | 小説
第??弾「サルーラの蒼き仮面」第二章105

 タコそっくりの八本足の化け物は、
 ソファーに上にいるアニーとウトーを見て、
 びっくりして変な叫ぶ声を上げると、
後ろに倒れそうになったが、
 家来がいたので、どうにか助かった。
 「こやつが例の変わり者の学者でございます。
 名前は?まあ、よろしいですね」
 「なんだ?
 タコチュを小さくしたような奴だな」
 「でも、食べたらおいしそうだね」
 アニーとウトーがバカにしたように言うと、
 「ぅあー...」
 その変な学者はまた変な叫び声を上げながら、
必死で逃げようとしたので、
家来たちに押さえつけられた。
 「ウトー。
 最近、何か意地悪になってきたな」
 「そうじゃないよ。 
 なんとなくおいしそうだったからさ」
 「ぅあー」
 「うるさいぞ。
 このお方たちは、
 この国をお救いになられた
 神様なのだ!
 おまえみたいに汚い奴、
 食べやしないぞ!
 その場で跪け!」
 「はぁー...」
 カマキリ鳥に怒鳴られた
そのタコのような化け物は
そんな気の抜けたような声をだすと、
 やや姿勢を低くした。
 「なんかあまり変わらないねえ」
 「タコみたいなもんだから、
こんなもんだろう」
 「申し訳ございません。
 ですから、
 変わり者の学者だ
と申し上げたのです。
 ですが、
 一応、
 この国では一番の学者らしいので、
 なんなりとご命令ください」
 カマキリ鳥も跪いてそう言ってはみたが、
内心はその頼りないタコのような学者を実際に見て、
自信はなかったのだった。
(続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。