レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「木太郎がんばる」

2009-04-12 11:50:33 | 小説
本編リメイク「木太郎がんばる」

 「あーた、何やってんの、
掻くのはおやめっていったでしょう」と
突然、後から言われ木太郎は驚いた。
 ヒトミだけはエイタの方に行かず、
木太郎の後にいたのだった。
 「これで、あーたも掘りなさい」
 ヒトミは鉄の定規のようなものを木太郎に渡すと、
 「早くしなさい。ぼっさとしていると、
また、バカにされるわよ」
 と言ったので、
木太郎は石畳をまた見つめ直した。
 木太郎は、地面の上にしゃがみ込むと
石畳の周りを掘ろうとする。
しかし、定規がうまくつかえず、
石畳を築いている石版を傷つけるだけだった。
 「不器用ね。周りから掘るのよ」
 ヒトミが横から口を出すことで、
木太郎は余計緊張して手がすべる。
何枚もの石版が傷だらけになる。
 そのとき、木太郎の後から
たくさんの人が押し寄せる感じがすると
 「木太郎さん、あちらはただの水詮だけだったの、
そっちはどう?」と
 アユメが声をかける。木太郎は、あっちは失敗か、
よーし、と力を入れるが、力をいればいれるほどうまくいかない。
 「手伝おうか」
 タヨウが口を出すが、
手柄をとられては何の意味もない。
 「石版のどこかの真ん中に定規を合わせるのよ、
落ち着いて」
 チウメが優しくアドバイスする。
 木太郎はふーっと息を入れると
チウメのアドバイスに従い、
石版の正面側の真ん中に定規を両手で少しづつ、
入れ込む。じり、じり、じり。
 「もう少しよ、がんばって」
 チウメが応援する。
 「木太郎さん、もう少し」
 アユメも応援する。
 定規が数センチ食い込んだところで、
 「そこで、力を入れるのよ」
 アユメのアドバイスに従い、
木太郎は力を入れたと同時に石版が前の壁にぶつかり割れてしまった。
 「中はどう?」
 皆が石版のとれたあとに注目する。
(続く)



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