レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

改作「最後の1票を笑うのは」

2009-03-26 14:11:46 | 小説
改作「最後の1票を笑うのは」

 ホウセイも木太郎が
くそたに殴られるのを見て、
思わず笑い出してしまった。
 「あははは、すいません。
今回もすべてバレたようですので、
あははは」
 くそたが今度はホウセイに蹴りを入れる。
 「真面目にやれ」
 「す、すいません。
では、真面目に行きます。
最後の1票は2番です。
ということは、
優勝はなんと3票の6番ヒトメさん、
おめでとう」
 「やったー、天国から地獄よ」
ヒトメが不機嫌なアユメに抱きつく。
 「やめてよ。
これから私はじゃんけんなんだから」
 「そうです。2票が5番のアスカさんに、
最後に助かった2番の誰かさん。
  そして、ブービー候補が3,4,5番です。
その方は前に出てきてください」
 その時、わざとらしくもとこが笑う。
 「えー、私」とアユメがそう言って、
前に出る。
続いてレイカもうつむいて前にでる。
 「あれ、もう一人は誰ですか。
正直に前に出てくださいよ」
 「そうだよ。インチキはだめだよ」
 少し笑いがおさまった
木太郎が鼻をほじりながら言う。
 「あのー私なんですが」と
チウメが言うと、
 「何番ですか」
 「あのー7番なんですが」
 「そういうことですか、
チウメさんは207号室行きはなしですから、
3番さん、4番さんで
じゃんけんで決定ということになります。
尚、幸運な2番はもとこ先生ということになりますね」
 とホウセイがわざと言うと、
もとこはわざとらしく、
 「私に投票してくれた生徒さんありがとう」と
にっこり笑って手をふる。
 木太郎だけでなく、
このときは永久もおちたもくそたも
もとこの堂々とした嘘つきぶりに
笑いを堪えきれず思わず大笑いしてしまった。
 「お返しだ」
 木太郎はくそたのケツに思いっきり蹴りを入れた。
 「いてー、すまん、俺まで」
 「何、男子、人の不幸を笑ってんのよ」と
笑いの理由を勘違いしたヒトメが偉そうに言う。
 このとき、
もとめが凄い顔でもとこを
睨みつけていたが誰も気づかなかった。
(続く) 


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