レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編再リメイク「呪われた屋敷?」

2009-03-26 07:07:11 | 小説
本編再リメイク「呪われた屋敷?」

 「私なんかもう帰りたいなあ」
ヒラメが口をひらく。
 「アスカちゃん、アユメちゃん、
チウメちゃん、それにカレイ一緒に帰ろう」
 皆に呼びかける。
 「お嬢様、私の車に6人乗るのは無理です。
奥様だけ残して帰るわけにはいきませんから」
 キタジマが言いかけると、
 「キタジマ、私は帰りませんから、
それに私の車を使うのは許しません。
ヒラメ帰りたいなら歩いて帰りなさい。」
 ヒトミがヒラメに意地悪をするかのように
きつい口調で言い放った。
 「お母様、ひどい、
こんな呪われたような変な屋敷に泊まれっておっしゃる気?」
 ヒラメは口答えをする。
 「落ち着きなさい。意気地なしの木太郎が逃げただけでしょう」とヒトミが一喝する。
 「もう少しすれば永久くんたちも戻るわ。
それとも鉢合わせしたかしたら、
とにかく、今は冷静になって彼らを待ちましょう」
アユメは冷静になって落ち着いてきた
ヒラメの頭を撫でながらき然とした態度で言った。
 「あのよろしいですか」
 エイタが手を挙げる。ヒトミが頷く。
 「僕は友人だから、かばうわけではないんですが、
木太郎が生米を殺したとは思えないんです。
それに、生米は放浪癖もあるので生米が殺されたと
断定するのも早計だと思うんです。
木太郎は生米が殺されたと
そう思いこんでいるだけだと思います。
大事なことは、
まず、生米の消息を確認することだと思います」
 エイタの言葉に一同頷く。
 「あーた、生米っていう子の電話番号はわかるの?」
ヒトミが訊く。
 「いつきなら両親同士が仲がよいので、
本人の携帯も自宅もわかると思います」
エイタが答える。
 「そうすると、永久くんといつきくんが
戻るのを待ちますか。それとも、呼びに行きますか」
 タヨウがこの場を支配している
ヒトミに向かって尋ねる。
 「もう、戻ってくるでしょう。
待ちましょう。万一、落とし穴に落ちても、
困るでしょうし、ここはみんな一緒にいた方がいいわ。」
 ヒトミは即決する。
 「でも、生米さんていう人が生きているなら、
何故、木太郎さんは否定せず、逃げたんでしょう。」
 チウメがつぶやく。
 「木太郎はああ見えても
実はすごく気が小さいので、
疑われて逮捕でもされると思って
逃げただけだと思います。
それに、多分...いえ」
エイタは何かを言いかけて、口を閉ざした。
(続く)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。