レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第三弾リメイク「23番目のカミサン伝説とミカエルの仮面7」

2009-04-25 11:57:47 | 小説
第三弾「23番目のカミサン伝説とミカエルの仮面7」

 「カタロウは生首を手に入れる方法を考えました。
一つは誰かを殺害して、首を切断することです。
もう一つは、死んでいる人を見つけて、
首を切断して首だけ盗むことです。
しかし、それは現実的なことではありません」
 ここでキミカの顔が急に暗くなったことを
生徒たち全員は見逃さなかった。
 「カタロウは考えました。
自分を除く、目撃証言は生首を持っていませんでした。
だから、不気味な仮面に羽根をつけ、
ブーツを履いて「カミサン、カミサン、カミサン」と言って、
夜道を歩くことにしたのです。
はっきり言って、嘘つきカタロウはおバカです。
毎日午後11時くらいから午前2時くらいまで
夜道を歩き続けました。
しかし、10日続けても、夜回りの警察官も
最初だけカタロウの顔を確認しただけで、
2日目以降は警察官はおろか近所の住人もまったく相手にしません。
ネットを検索してもそういうカキコミはありません。
他方、猟奇的殺人事件もその間は起きなかったのです。
カタロウは考えました。
もしかしたら、
このまま、毎日続ければ、
猟奇的殺人事件はもう起きないのではないかと、
また、自分がみたあの不気味な人間は
殺人鬼ではなく首を運んだだけではないかと。
 カタロウは近所の人間にバカにされながらもその行動を続けました。
そして、ついには60日間も続けたのです。
一方猟奇的殺人事件は
カタロウがその行動をはじめてからは
一度も起きなくなったのです。
猟奇的殺人事件が起きなかった最長期間は41日ですから、
カタロウが自分の行動のせいだと思いこむのも
あながち不自然ではありませんでした。
 そして、カタロウはその時点で初めて
その事実をネットで公表したのです。
ただし、場所は公表しませんでした。」
 みはるはまた水を飲む。
(続く)


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