レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第三弾「新美少女?とたまおとふうた」

2009-03-22 18:38:18 | 小説
第三弾「新美少女?とたまおとふうた」
 
サヤがたまおとふうたを連れて教室に戻ると、
安心したのかいきなりケンタが笑いだした。
つられて、他の女子も笑いだした。
 「猿かと思ったらサヤちゃんか」と
思わずケンタが本当のことを言ったので、
たまおとふうたまで笑いだしたので、
 「あんたたち、騙したわね」と
さっきまで泣きそうな顔をしていたサヤが怒ると、
余計、猿に似てきたので、みんな大爆笑した。
 たまおとふうたのお陰か、
この時点でさっきまでの緊張と不安が一気に消え去った。
 「ど、どうしたのその髪」
もとめがどうにか笑いを抑えながら聞くと、
サヤはまた泣き顔になり、
こうなってしまったことをすべて正直に話した。
 「サヤちゃんだけは頭いいと思ったけど、
たまおとふうたにやられたとは意外だなあ。
猿も木から落ちるか」と
ケンタがサヤと猿をかけて、
わかったようでわからないことを言うので、
また、みんな笑いだした。
 「ケンタくんって意地悪ね。覚えてなさい」
サヤだけがむくれている。
 「それより、賢明くんは大丈夫なの」
もとめが訊くと、とたんにサヤの顔は暗くなる。
 「懐中電灯の代わりになる物を探せばいいんだよな」
ケンタはなんだそんなことかといった顔をして言う。
 「さっきから偉そうに」と
サヤが言うと、
 「じゃあ、やめようかなあ」
 「意地悪ねえ、早くいいなさいよ」
 「俺の部屋にある、たまおかふうたついて来いよ」
 「一人で行ったら。あんた偉いんでしょう」
 「根に持つなよ。じゃあ、サヤちゃんついて来てよ」
 「いやよ。」
 「じゃあ、俺がついて行くよ、
たまおじゃ頼りないけど、
サヤちゃんがいるから大丈夫だろう」と
ふうたが言うと、
 「ふうたか。まあ、いいや。行こう」と
ケンタとふうたは教室を出て行った。
(続く)


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