レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

サクラナ外伝フォー第2章「あおむが不満な理由」 

2012-07-26 07:05:30 | 小説

サクラナ外伝フォー第2章「あおむが不満な理由」 


 翌日の朝、
 ユリカが昨日のことをタマキに電話して話したのだった。
 「あおくんらしいはね。
 ユリカさんもまだあおくんのことわかってないのね?」
 「どういうことですか?」
 「昨日の話しを聞いた限り、
 あおくんのはヤキモチじゃないのよ」
 「そうなんですか?」
 「そう。
 なんというのかなあ?
 お金の問題って言うのも変だし、
 うーん?
 まあ、気分的問題なのよ」
 「気分的問題?」
 「そう。
 あおくんからすると、
 凄く安くしては貰っているんだけど、
 毎回支払うお金は同じでも、
 出てくるもので差をつけられているでしょう。
 それが気分的にイヤなのよ。
 自分だけ損した気になっているのよ」 「えっ?
 あおくんってケチなんですか?
 そうは思えないですけど」
 「ケチとは違うのよ。
 とにかく、同じ扱いを受けないと不満になるタイプなのよ」
 「うーん?
 よくわからないんですけど」
 「じゃあ、聞くけど、
 あおくんだけど、
 ウメナはちょっと別だけど、
 あたしたちにはまったく同じように接していることはわかる?」
 「あー、それはそうですねえ」
 「理由がそれなのよ」
 「それって?
 うーん?
 そのうち、わかるわよ。
 あー、ごめん。
 これからお店だから、
 またその話しはゆっくりね」
 「あー、すいません。
 お忙しいところ」
 「ううん。
 こっちこそごめんね。
 じゃあ、また」
 タマキはユリカとの話しを終えて、
 電話を切ると、
 何故かにんまりとしたのだった。
(続く)
 

 



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