レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編リメイク「ミカエルの思惑とオチタの役目」

2015-06-08 00:43:43 | 小説

新本編リメイク「ミカエルの思惑とオチタの役目」



 「オチタが生きているだすと?」
 あおむがきょとんとした顔で言うと、
 「うーん?」
 木太郎はそれだけ言って鼻をまたほじりだし、
 いつきは、
 「オチタが生きていて犯人だったら、
あおむはとっくに殺されていないとおかしいぞ」
と言った。
 「犯人じゃなければ生きていてもおかしくはないじゃないか。
 消えた時期を考えると、
あおむよりも詳しいことは知らないハズだからな。
 殺す必要もないかもしれないぞ」
 「そう言えば、
 オチタは殺され役だったんだすかな」
 あおむが何か思い出したように言いだした。
 「何だよ! あおむ!」
 木太郎があおむの頭を軽くこずく。
 「すまんだす。
 そう言えば、車でここに来るとき、
 うーん...」
 「なんだよ! 忘れたのかよ」
 「違うんだす。
 今、思い出しているんだす。
 僕ばかり車の中で話して、
 オチタは頷いてばかりいただすから、
 てっきりオチタも殺され役だと、
僕が思いこんでいたのかもしれないんだすよ。
 うーん、たしかだすなあ」
 「早く、思い出せよ!」
 木太郎が急かすと、
 「木太郎、急かすな!
 あおむ、
 ゆっくりでいいからよく思い出せ」
 エイタにそう言われたあおむは、
 何かを必死に思い出そうとしていたのだった。

(続く)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。