レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

春のループ作「獅子唐女」「もっこり男とカマキリ男?と獅子唐男?2」

2013-03-26 21:47:55 | 小説

春のループ作「獅子唐女」「もっこり男とカマキリ男?と獅子唐男?2」



  「あら、あら、あら、
 なーによ?
 話しの途中で電話に出たくらいでおおげさねえ。
 あたし、そんなに怖いの?」
 もっこり男は直人の行動の意味を勘違いして、
そう言ったので、
 直人は、
 わざと、
 「いえ、無礼な行為です。
 申し訳ございませんでした」
と、
 頭をやや上げては床に頭をつける
という行為を何度も繰り返した。
 「あんた、
 浮気性のクセに意外に律儀ねえ。
 気にいったわ。
 でも、なんか、下心ありそうねえ。
 なーに?」
 「いえ...」
 直人はもっこり男の言葉にそれだけ言って口籠もった。
 「なんか、母性本能くすぐるわねえ。
 正直にいいなさい?
 あっ!
 まさか、
 あんた、 
 あたしやあのカマキリ男だけじゃなく、
獅子唐男も気になってるの?
 あんた、好みが一定しないのねえ。
 でも、
 獅子唐男は顔はいいけど、
 ダメ!
 絶対、ダメよ!
 どうせなら、
 前会った男か、
 カマキリ男の方にしときなさい。
 獅子唐男はダメよ!」
と、
 もっこり男は
まず獅子唐男の顔がイケメンであることを話した。
 直人はこの調子でやれば、
もっこり男が獅子唐男についてもっと詳しい情報や、
うまくいけば、その居場所まで教えてくれるかもしれない
と思い、
 「そうは見えないですけどねえ...」
と、
 わざと自分が知っているような言い方をしたのだった。
 


(続く)

 

 


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