レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジーブラザース「ガラス張りの応接室ととんちんかんな双子と美少年」

2012-09-17 22:30:40 | 小説

レイジーブラザース「ガラス張りの応接室ととんちんかんな双子と美少年」


 「まだ、じゃんけんやってますよ」
 「右側が何か言ってますけど」
 「あー左手でハナクソを!」
 「右側が、
 長男の木太郎
という子ですかねえ」
 「さすが、カイミヤマ先生!
 ポイントを押さえてますねえ」
 「うわー、
 今度は左側が腹を掻いた」
 「このメモ正しかったな!」
 「うーん、ハナクソ男に、
 ハラ掻き男か...」
 「さすがというしか...」
 「わしがホラー作家として認められないのはこの辺に問題があるのか...」
 「意味が?
 で、
 ジュウロウ先生がこんなことで落ち込んでどうするんですか?」
 「来た!
 美少年!
 永久くんだ!」
 「くん、までつけて、
 何、喜んでるんですか。
 周りが不細工なだけですよ」
 「いや、たしかにデキがいい」
 「うーん、アレ?
 あの美少年がジャンケンに加わりましたよ。
 これで勝負はつきますよね」
 「うーん、あの子が負ければなあ」
 「また、あいこですよ」
 「あの美少年。
 なんか、
 頭は悪そうですねえ」
 「そこがまた素晴らしい!」
 「あー、
 じゃんけんで勝って喜んでますよ。
 でも、
 また、
 双子がじゃんけんはじめましたよ。
 負けた方がここに先頭で入る
ということだったんですね」
 「じゃあ、あの美少年、
 ここは負けないとイカンのに...」
 「私が行って負けてやろう」
 「カイミヤマ先生が負けてどうするですか?」
 「いや、何かした方がいいなあ。
 ありゃ、ずっと終わらんぞ」
 「じゃあ、ちょっと行ってきますよ」
 「いいんですかねえ」
 「双子があの調子じゃ、
 じゃんけん終わりそうもないし、
 思った以上にバカそうだから、
 まあ、
 大丈夫じゃろう」
 すると、
 既に、
 カイミヤマがドアに向かったかと思うと、
ドアを開けて何か言うと、
 じゃんけんに夢中になっていた双子とそれを見ていた永久は驚いたようだった。
 横から、
 ガラス張りの応接室を覗いていた、
 フランケンとチビ猿も一緒に驚いていた。
 「何で、この部屋は透明なのに、あんなに驚くんだあ?」
 「やはり、オツムの方がちょっと足りないんですかね?」
 カイミヤマに何か促されたのか、
 永久、
 双子の弟、
 兄の順で応接室に入ってきた。
 「こんばんわ!」
 「違うだすよ」
 「バカか、おまえは!
 こんにちわだろう」
 「あー、こんにちわ!」
 永久が挨拶をやり直すと、
 「こんにちはよい天気だすなあ」
 「あほ、
 今日はまだ外にでていないからわからないだろ、雨だったらどうするんだ」
と、
 双子は、
 とんちんかんなことを言う。
 そして、
 「君が木太郎くん、
 そして、
 あおむくん、
 それで、
 君が永久くんだね」
と、
 マスターが3人を順番に指さしてそれぞれの名前を当てると、
 3人はおおげさに驚く。
 「カクさんにはそういう力があるんですか」
 永久がわけのわからないことを言うと、
 カイミヤマがウインクをする。
 「ゴホン、
 頭が高い、
 ひかえおろう!」
 バーのマスターがカイミヤマの意図を察して、
 調子に乗っていうと、
 3人のうち、
 二人は思わずジュウロウの方を見て、頭を下げたが、
 「な、わけないだすよな」
と、
 双子の弟あおむが、
 マスターの方を見た。
(続く)





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