レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「木太郎ピンチ」

2009-03-29 19:13:09 | 小説
本編リメイク「木太郎ピンチ」

 ババアの鼻歌はまだ終わらない。
じゃり、じゃり、じゃり、がまんも限界だ。
ババアの鼻歌に混じって、掻けばわからないかもな。
と油断した瞬間
 「何、この音、覗き?」
 水の音がする。
やばい、ババアが気がついたか。
こらえろ。
 「気のせいかしらね」
 また、ババアは鼻歌を始めた。
やっぱり、がまんするしかない。右手が痛い。
しまった、手が股間の下に入れたままだ。
鼻も痒い。ぼこぼこ!ぼこぼこぼこ!
 「ふー、はー」
 まさかババアの奴、屁をこきやがったな?
 むっ、腹が、ババアのが伝染したか?
三重苦とはこのことか、
頼むババア早く消えてくれ。
そのとき、じゃり、じゃり、じゃり、じゃり。
と左後で音がした。
うん、誰だ。左後を振り返ろうするが、
首がまわらない。
今度は右後で、じゃり、じゃり。またか。
二人で覗きか。ババアの鼻歌が止まる。
 「今何か音がしたかしら」
ばかやろーと思ったが、
木太郎は必死でこらえる。
俺様がこんなに苦しんでいるときに、
誰だ、バカ者は。
木太郎は三重苦をこらえながら、
バカ者二人の姿を想像した。
(続く)


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