レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作ディープ(?改)アユメ編40「おちた裁判」

2010-09-19 13:08:29 | 小説
新作ディープ(?改)アユメ編40「おちた裁判」

 前話は下記から始まります。
 
 アユメ編39


 
 木太郎とくそたは
おちたをみんなの所に連れ戻すと、
 どこから持ってきたのか、
 紐のようなもので身体を
ぐるぐる巻きにして、
 みんなの前に正座させた。
 「実はおちたには
まだ隠していることがあるようだ。
 しかし、
 俺たちにも白状しないので、
 ここで裁判をすることにした」
 木太郎が鼻をほじりながら偉そうに言う。
 「木太郎くん、ここまでしなくても」
 もとめがおちたの方を見ながら、
そう言うと、
 「いいんですよ。
 もとめ先生、
こいつはこのままほっておく
といずれ廃人になるんですから。
 ここでちゃんとかたをつけない
といけないんです。
 なあ、くそた」
 「そうです。
 こいつは計画的殺人の他に
隠していることがあるんです。
 だから、
 ずっと逃げ回ってきたんです。
 多分、このままこいつを帰したら、
廃人どころかどこかで自殺しますよ」
 くそたも木太郎の意見にほぼ同意する。
 「そんなあ」
 「もとめ先生、二人の言うとおり、
ここはみんなで鬼になって、
本当のことを話させて、
罪を償ってもらわないと」
 アスカも同じようなことを言う。
 「でも、アスカ。
 計画的殺人以上に悪いことって何よ?」
 ヒトメが首を傾げると、
 「もう、あんたも変わってないわね。
 だから、これから裁判するんでしょ」
 アスカが昔のように、
そう言ってヒトメの頭をこづいたのだった。
(続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。