改作「207号室行きをかけたじゃんけん」
「えー、アユメさんは3番ですか」
「そうよ」
アユメは不機嫌に言う。
「では、まとめます。
1番0デベソのとめ先生。
2番2票のもとこ先生、
3番ブービー1票のアユメさん、
4番同じくレイカさん、
5番2票のアスカさん、
そして、6番6票で優勝のヒトメさん。
7番1票も運良く207号室を免れたひさめさん、
では、アユメさん、レイカさんブービーの座をかけて、
そして207号室行きをかけて、
じゃんけんしてください。
さあ、前に出ましょう」
「二人ともがんばって」
もとこがずうずうしく言う。
「あのー何回戦ですか」と
レイカが訊くと、
「まだ時間あるから、3回戦にしましょう」と
もとこが言う。
「それでは、さんまということで、
用意してください。
二人とも、私が合図しますよ。じゃんけんぽん」
「勝った」アユメが手を叩いて喜ぶ。
「アユメ、じゃんけん強くなったじゃない」
ヒトメが声をかけると、アユメはにっこり笑う。
「では、続けます。じゃんけんぽん」
「勝ちました」
今度はレイカが嬉しそうに言う。
「では、続けます、じゃんけんほい」
「勝った」アユメがまた喜ぶ。
「あー」
レイカがうつむく。
「あのーじゃんけんほいはふざけてるよ」と
木太郎が笑いながら言う。
「ふざけた顔したオタクが言うな」
おちたが木太郎の頭を叩く。
「えー、じゃあ、ちゃんと言います。
さあ、これでアユメちゃんが勝てば、
207号行きはレイカちゃんです。
えーじゃんけんぽん」
「あー、負けた」
先にアユメが言うと、
「はー、危なかった」と
レイカがほっとため息をつく。
「さあ、同点です。運命のじゃんけん。
これが泣いても勝っても最後です。
いきますよ」
「ちょっと、待って、何か飲み物頂戴よ」と
アユメが少し青ざめた顔で言う。
「ジュースでいいですか」と
おちたが訊くと
「はい」
「レイカさんも飲みますか」
「私は結構です」
「じゃあ、私も」
「俺も」
結局、レイカ以外は皆ジュースを頼んでので、
おちたと永久がキッチンへジュースを取りに行った。
(続く)
「えー、アユメさんは3番ですか」
「そうよ」
アユメは不機嫌に言う。
「では、まとめます。
1番0デベソのとめ先生。
2番2票のもとこ先生、
3番ブービー1票のアユメさん、
4番同じくレイカさん、
5番2票のアスカさん、
そして、6番6票で優勝のヒトメさん。
7番1票も運良く207号室を免れたひさめさん、
では、アユメさん、レイカさんブービーの座をかけて、
そして207号室行きをかけて、
じゃんけんしてください。
さあ、前に出ましょう」
「二人ともがんばって」
もとこがずうずうしく言う。
「あのー何回戦ですか」と
レイカが訊くと、
「まだ時間あるから、3回戦にしましょう」と
もとこが言う。
「それでは、さんまということで、
用意してください。
二人とも、私が合図しますよ。じゃんけんぽん」
「勝った」アユメが手を叩いて喜ぶ。
「アユメ、じゃんけん強くなったじゃない」
ヒトメが声をかけると、アユメはにっこり笑う。
「では、続けます。じゃんけんぽん」
「勝ちました」
今度はレイカが嬉しそうに言う。
「では、続けます、じゃんけんほい」
「勝った」アユメがまた喜ぶ。
「あー」
レイカがうつむく。
「あのーじゃんけんほいはふざけてるよ」と
木太郎が笑いながら言う。
「ふざけた顔したオタクが言うな」
おちたが木太郎の頭を叩く。
「えー、じゃあ、ちゃんと言います。
さあ、これでアユメちゃんが勝てば、
207号行きはレイカちゃんです。
えーじゃんけんぽん」
「あー、負けた」
先にアユメが言うと、
「はー、危なかった」と
レイカがほっとため息をつく。
「さあ、同点です。運命のじゃんけん。
これが泣いても勝っても最後です。
いきますよ」
「ちょっと、待って、何か飲み物頂戴よ」と
アユメが少し青ざめた顔で言う。
「ジュースでいいですか」と
おちたが訊くと
「はい」
「レイカさんも飲みますか」
「私は結構です」
「じゃあ、私も」
「俺も」
結局、レイカ以外は皆ジュースを頼んでので、
おちたと永久がキッチンへジュースを取りに行った。
(続く)