レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

改作「207号室行きをかけたじゃんけん」

2009-03-26 19:51:26 | 小説
改作「207号室行きをかけたじゃんけん」

 「えー、アユメさんは3番ですか」
 「そうよ」
アユメは不機嫌に言う。
 「では、まとめます。
1番0デベソのとめ先生。
 2番2票のもとこ先生、
 3番ブービー1票のアユメさん、
 4番同じくレイカさん、
 5番2票のアスカさん、
 そして、6番6票で優勝のヒトメさん。
 7番1票も運良く207号室を免れたひさめさん、
 では、アユメさん、レイカさんブービーの座をかけて、
そして207号室行きをかけて、
じゃんけんしてください。
 さあ、前に出ましょう」
 「二人ともがんばって」
もとこがずうずうしく言う。
 「あのー何回戦ですか」と
レイカが訊くと、
 「まだ時間あるから、3回戦にしましょう」と
もとこが言う。
 「それでは、さんまということで、
用意してください。
 二人とも、私が合図しますよ。じゃんけんぽん」
 「勝った」アユメが手を叩いて喜ぶ。
 「アユメ、じゃんけん強くなったじゃない」
ヒトメが声をかけると、アユメはにっこり笑う。
 「では、続けます。じゃんけんぽん」
 「勝ちました」
今度はレイカが嬉しそうに言う。
 「では、続けます、じゃんけんほい」
 「勝った」アユメがまた喜ぶ。
 「あー」
レイカがうつむく。
 「あのーじゃんけんほいはふざけてるよ」と
木太郎が笑いながら言う。
 「ふざけた顔したオタクが言うな」
おちたが木太郎の頭を叩く。
 「えー、じゃあ、ちゃんと言います。
さあ、これでアユメちゃんが勝てば、
207号行きはレイカちゃんです。
えーじゃんけんぽん」
 「あー、負けた」
先にアユメが言うと、
 「はー、危なかった」と
レイカがほっとため息をつく。
 「さあ、同点です。運命のじゃんけん。
これが泣いても勝っても最後です。
 いきますよ」
 「ちょっと、待って、何か飲み物頂戴よ」と
アユメが少し青ざめた顔で言う。
 「ジュースでいいですか」と
おちたが訊くと
 「はい」
 「レイカさんも飲みますか」
 「私は結構です」
 「じゃあ、私も」
 「俺も」
  結局、レイカ以外は皆ジュースを頼んでので、
おちたと永久がキッチンへジュースを取りに行った。
(続く)  
 


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