レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第3弾ゾンビ校長編「ハプニング」

2010-09-30 10:00:51 | 小説
新第3弾ゾンビ校長編「ハプニング」

 「では、
 対戦相手と、
 対決の順番は、
 公平にじゃんけんで決めるかな。
 勝者がどちらも自由に選べるものとする。
 いいかな」
 校長が想定どおり言うと、
 誰も反対しなかった。
 「じゃあ、4人前へ。
 じゃあ、1回だけだよ。
 最初はグー。じゃんけんぽん」
 校長がらしくないことを言うと、
 「あー!俺が買ったあーーー!
 みはるに初勝利だあーーー!」
 永久が
今までに見せたことのない表情で右手を挙げた。
 「ちぇっ、油断した。
 永久もやるな」
 みはるは負けたが、
さばさばしていた。
 これはたまおたちにとっては、
想定外のハプニングだったが、
 「どうせ、
永久はみはるを指名するに決まってるだすよな」

 たまおが余裕の表情で、
ふうたの耳元で囁いた。
 「さあ、永久くん、
対戦相手と先に対決するか、
後で対決するか、決めたまへ」
 校長がそう言うと、
 何故か、
 永久は腕を組んで考えだした。
 「何考える必要あるんだすかな」
 「先にやるか、あとにやるかだろう。
 みはるは真似はうまいからな」
 「あー、そういうことだすか」
 たまおとふうたが囁き合っていると、
 「えー、じゃあ、
僕の対戦相手をキミカちゃんに指名します。
 それで、僕たちは後で対決します」

 たまおが思わず、
大きな声を出しそうなことを
永久は言い出したのだった。
 「ネネかあ?」
 みはるは声を出して、
がっかりした顔をし、
 ネネとキミカは
予想外の永久の選択に必死で笑みを堪えながら、
ちらっと顔を見合わせた。
 「まあ、不幸中の幸いだすな」
 「ああ」
 たまおとふうたは囁きながら、
ほくそ笑んた。
そして、一番怖い顔をしていたのは、
ひさめだった。
(続く)
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