レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

元祖「見せてください」改31

2010-09-30 13:18:27 | 小説
元祖「見せてください」改31

第一話は以下から始まります。

元祖「見せてください」改1

 だが、
 ネネからの返信はなかった。
 直哉は考えた。
 

 キミカと違い、
 着信拒否にされていないのには、
 何か理由がある。
 返信がないのはメールの内容に
何か問題があるに違いない。
 どこだ?
 どこに返信しにくい文言があるのだ。

 直哉は考えた。


 そして、
 さらに、
 考えに考えたあげく、
 メールを書き直した。


 直哉です。
 何度も何度も何度も、
 メールしてすいません。
 僕は、
 君を助けたいだけです。
 ソウセキ、
 やすお、
 龍之介、
 それから、
 おかあさま、
 誰にもこのメールのことはもちろん、
 例のことも一切話さず、
 秘密にしています。
 今後も話す気はありません。
 誓えます。
 それだけでなく、
 僕が借金を全部肩代わりしても、
 誰にも話しません。
 メールを返信しにくいのは、
 多分、
 僕に下心があると誤解されてるからだ
と思いますが、
 それは本当に誤解です。
 僕は君を助けることができれば満足なのです。
 もしかしたら、
 借金の金額が多いので、
 それでメールしにくいのかもしれませんが、
 それも心配はいりません。
 僕は、
 君が思っている以上のお金を持っているのです。
 僕を信じてください。
 とにかく、メールをください。
 「いえ、結構です」
 だけでもいいんです。
 矛盾するようですが、
 君がそういうメールを
僕に返信してくれるだけで僕は安心できるのです。
 僕はとにかく君が心配なんです。
 もちろん、
 先輩としてですが。 
 あくまでも、
 想像ですが、
 キミカちゃんは、
 僕に顔を会わせられない程の凄い借金を
抱えているようです。
 そうなっては、もう手遅れです。
 今なら僕が君を助けられます。
 ですから、
 一言でいいから必ず返信ください。
 僕にはやましい気持ちは一切ありません。
 僕を信じてください。


と。


 直哉としては、
 前回のメールの方がいいか
とも思ってもみたが、
 とにかく、
 ネネからのメールでの返信が欲しいので、
そういう内容のメールをネネに送ったのだった。
(続く)
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