レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

大地獄(新)「親不孝者と犯罪者」

2011-01-21 00:59:17 | 小説
大地獄(新)「親不孝者と犯罪者」

第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「あっしもわかるすよ。
ある意味、親不孝は下手な犯罪より
バチ当たりかもしれないすからね」
「やっぱり、そう思いますか?」
「おい、そこまでは...。
ただなあ」
「犯罪とは、
レベルが違うんじゃねえか?
騙されたわけだろ」
「そうすかねえ。
騙されたといってもすね
パチンコで借金すからねえ」
「そうなんですよ。
やっぱり、天国は無理ですよね」
「うーん...
そう言われるとなあ」
「待て待て。
でも、
あんたの場合は誤審なんだから」
「はあ?
私の場合は?」
「ああ、俺の言い方が悪かった。
あんたの場合は俺たちとは違うが、
誤審は誤審なんだからってことだ」
「そうだな。 うん」
「ああ、そうすよ」
「そうですよね。
人相が悪いとか、
トロそうとかだけじゃなく、
実際、
親不孝者ですからね」
「そう、そう」
「だけどよ。
アレかもしれないぞ」
「はあ?」
「なんすか?
い...
今なんて言ったすか」
「まだだよ。
うーん...
アレって言うのは、
生前誤審で刑務所に入ったことで、
親不孝の分はそれでしまい。
後はまっとうだったってことだよ」
「ああ、そういうことすか?
もう、親不孝の罰は受けている
ということすね。
さすがすよ。
い....」
「おい、どこか痛いだな」
「あー、ちょっとすね」
「死んでも痛いんすかねえ?」
「そりゃあ、地獄へ...」
「はあ?」
「いや、
ここは地獄と天国行きを分ける場所だから、
死んだとはいえ、
痛みくらいは感じるってことだ。
なっ?」
「あー。
俺もたまに腰が痛いからな」
「はー。
そうですか?
私は健康だけが取り柄だったもんで」
「だから、痛くねえんだよ。
なっ」
「そうすよ。
あっしは恥ずかしい病気持ちなんで」
「アレか。 
言うな。
もう、黙ってろ」
「そうだ。
黙っていた方が痛くないぞ」
「へい」
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