レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説22「人首酒編」47

2011-01-21 00:44:38 | 小説
カミサン伝説22「人首酒編」47

「どうした?
マスター、そんな恐い顔して?」
コワコワクエーが訊くと、
「メールとかホームページの関係は、
おそらく、デコがやってたんですよ。
通販関係以外の店での使用人は、
二人だけでしかも、
配達とか店番くらいですから」
「デコって、
凄い言い方だなあ。
さっきまで奥さん
って言ってたのになあ?
何でだ?」
「それは、
まさか、
デコが悪い女だ
とは、
今さっきまで思いもしてなかったもんですから。
実は
  デコは私の高校の同級生だったんです」
「仲が悪かったのか?」
「いえ、その逆なんですよ。
3年間、
ずっと同じクラスだったんです。
ですから、
私がデコからあいつの死因とかを聞き出そうか
と思っていたんです。
それだけじゃなく、
デコとあいつが結婚したのも
私の紹介みたいなもんなんですよ。
だから、悔しくて...」
マスターはそこまで話すと、
歯を食いしばるようにして泣くの
を我慢したのでした。
「待てよ。
まだ、
その奥さんが犯人と決まったわけじゃないだろ。
本物の人首酒を瓶につめるのは、
その奥さんじゃ無理だろう」
ジュウロウが
マスターを慰めるように言ったのでした。
「そう。
もしかしたら、
その奥さんも、
犯人に利用されていただけかもしれない...」
カイミヤマは、
そこまで話すと、
何かを思いついたのか、
急に険しい表情になって黙り込んだのでした。
(続く)


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