レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第12弾「ようやく揃った5人とワインとチーズ」

2009-04-25 13:46:58 | 小説
第12弾「ようやく揃った5人とワインとチーズ」

 あほむとかおむがほぼ同時にトイレから出てくると、
 ダイニングの上には
たくさんのチーズといかにも古そうで
高そうな赤ワインが2本置いてあった。
 「うーん、おいしそうなチーズだすな。
出すものだした後だすし、
たくさんいただくだすか。
だすが、ワインはこのままだすか」
 「兄さん、
この女中さんにアレを求めるのは無理ですよ」
 「そうだすな」
 「アレってアレですねえ。
サルエ、いつものアレは」
 「アレはご主人様いえ失礼しました。
サンタロウがやってましたので」
 「いいだすよ。そこまでは、
ついでに、僕が栓を抜くだすよ、
おー、どちらもボルドーだすな。うーん?」
 「兄さん、もういいでしょう」
 「わかっただすよ」
 あほむがワインを自分で開けて、
テイストすると、
サルエにチーズを5種類も指さして、用意させる。
 「そんなに召し上がるんですか」と
 ウメナがびっくりすると、
 「フランスでは普通だす」
 「そういえば、サンタロウもそんなことを」と
 マツメが呟く。
 「チーズもサンタロウが自分で用意してたんだすか」
 「はい、ご主人いえサンタロウが選んで、
私がカットしてました」
 「そうだすか、で、このチーズは」
 「サンタロウが知り合いから送ってもらってました」と
 マツメが答える。
 「かおむはどうするだすか」
 「じゃあ」と
 かおむも5種類くらいのチーズを選んだ。
 「みなさんは食べないのですか」
 「私はこのニオイが」と
 タケノが言うと、
 「私はこの食感が」と
 マツメが答える。
 「もったいないだすなあ、
じゃあ、残りはおみやげにいただいてもよろしいだすか」と
 あほむがずうずうしいことを言うと、
 「どうぞ、どうぞ、よろしかったら
後でワインも地下で選んでお持ち帰りください。
どうせ、処分いたしますので」
 「それはありがたいだすな。
下にはもっといいワインが
たくさんあっただすからな」
 「サルエ、
最高級のワインをお出しなさいと言ったじゃない。このー」
 「サルエさんは悪くないだすよ。
高いからおいしいとは限らないだすよ。
ワインは好みもあるんだすよ」
 「そうです。気にしないでください」 と
 かおむもサルエを庇う。
 「そうおっしゃていただければ」と
 マツメはすまなさそうに頭を下げる。
 そうやってる間にあほむとかおむはチーズを平らげ、
ワインを二本とも空けてしまった。
 「ふー、満足だす。だば、宝石を探すだすか」と
 真っ赤な顔のあほむは立ち上がった。
 「あのー、この屋敷にあるんですか」と
 マツメは訊いた。
(続く) 


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