レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説20真?ハッピー編「二人が来た理由」

2012-07-12 00:30:42 | 小説

カミサン伝説20真?ハッピー編「二人が来た理由」


 ちあきはトンペイが作ったのり巻きを食べ終わると、
 急ぐように帰って行った。
 その後、
 寿司屋に残ったトンペイと洋子に、
 ケンタが、
 「今日は、
 本当なら、
 さっきのキレイな人のご主人のちょうど血液検査の日なんですけど、
 親方から聞いて、
 来てくれたんですか?」
と二人に訊くと、
 「あっ、そうなんすか?
 あっしは今日が検査の予定日だとは知らなかったすよ」
 「そうなの?
 偶然ね。
 でも、
 ちあきが、
  私の後輩で良かったわ」
 「本当ですよ。
 タケさん、
 いえ、
 夏男さん、この店にいらして、
 そのことを、
 親方とおばさんにも話して、
 離婚するとか言って大変だったんですよ。
 でも、
 洋子さんがうまく話してくれたから、
 検査の日は延期になったかもしれませんが、大丈夫ですね」
 「うまく?」
 「いえ、多分、そうだろうと」
 ケンタは盗み聞きしていたので、
 そうごまかしてから、
 「それより、今日いらしたのは?」
 「ああ、
 親方と奥さんは今日は留守すか?」
 「今日は、
 店が休みだからどこか二人で出かけたみたいなんだ」
 「そういうことすか?
 どうするすか? 洋子?」
 「やっぱり、
 親方と奥様が先よね」
 「そうすね。
 ケンちゃん、
 また来るすよ。
 親方が戻ってきたら、
 電話くれるすか?」
 「何? 変だよ。トンにい」
 「いいすから。 いくすか?」
 「はい。
 では、ケンちゃん、またね」
 トンペイと洋子はそれだけ言うと、
 怪訝な表情をしているケンタを残して店を出ていった。
(続く)



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