レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説20「ハッピー編」342

2012-12-09 00:43:31 | 小説

カミサン伝説20「ハッピー編」342


 すると、
 「えー、
 あの面白い大きな方とあたしが?
 そんな失礼ね」
 ハルカ自身は実は悪い気はしていなかったのだが、
なんとなく、直哉をからかってみたくて、わざと怒ったように言うと、
 直哉は、
 「すいません。
 シャコを腐った海老だと言うような、あの龍之介みたいだ
なんて言ってしまって...
 あー...
 あのー、
 そういう意味ではないんです」
と、
 直哉はハルカの言葉を真に受けて、
何度も頭を下げると、
 それまでわざと不愉快そうな表情を造っていたハルカが、
 急に笑顔になって、
 「ごめんなさい。
 今のは冗談ですよ。
 あたしも直哉さんと一緒にいて、
 誰かに似てると思っていたんですよ。
 だから、わざとからったんです。
 実はですねえ」
と、
 ハルカが話し出したところへ、
ある人物が偶然二人を見つけて、
声をかけてきたのだった。

(続く)


続エスカレーター改「フラチン屋殺人事件?肉と野菜の量の謎とアホ店員になめられたドアホ高校生?」

2012-12-09 00:18:07 | 小説

続エスカレーター改「フラチン屋殺人事件?肉と野菜の量の謎とアホ店員になめられたドアホ高校生?」



  「僕が助かったのは肉を先に食べて、
 食べた野菜も少なく、
 おなかが痛くなる前に、
 吐き出したのも少しは関係してるんでしょう?
 刑事さん」
 ふーん...
 そうなのか...
 「さすが、僕ちゃん、
 吐き出しただけじゃダメだったからもしれないが、
 食べた量と吐き出したのが早かったのが、
 命拾いした原因には間違いないと思うよ」
 「うん。
 僕は日頃の行いがよかったから、
 神様が助けてくれたんだね」
 またか! 嘘つけ!
 悪運が強いだけだろう。
 「そうだね。
 僕ちゃんは特別なんだよ。
 で、
 僕ちゃんは、
 何故、
 肉と野菜の量がああなった
と思っているのかな」
 そんなのケチガキにわかるかよ。
 「それはねえ。
 タマちゃんが一番肉に詳しそうだったから、
本当は少なくしたかったんだよ。
 でも、
 タマちゃんは頭がいいから、
 ひとりだけ、
 肉の量に差をつけると、
 バレるから、
 にいちゃんを一番少なくしたんだ。
 それから、
 タマちゃんには酸っぱい野菜を多くして、
 肉の量と味をごまかそうとしたんだよ」 
 ケチガキ! 一言多いぞ!
 俺が頭が悪いみたいじゃないか!
 「あんたは店員にも頭が悪い、
と思われてたんだねえ」
 かあちゃん、
 思っても口にだすなよ!
 「まあ、おかあさま、
 それで
 息子さんも助かったかもしれないんですから、
 能力がなかったのも、
 頭が悪いと思われたのも、
 ひとつの幸運ですよ」
 この刑事もくどいな!
 それより、全然、真相に近づいてないじゃないか!
  おい!
 「さあ、
  僕ちゃんも、
 君も、
 おかあさまも,
  もう少しですから、
 我慢してくださいね」
 なに! もう少し?
 これでも真相に近づいてんの?



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