皆既日食当日です。朝5時に起床し、6時に朝食をとり
観測の準備にとりかかりました。
7時頃は、時々太陽が顔を覗かせ、薄い雲
の間から見え隠れしていました。
第一次接触の8時22分になりました。
それから数分後誰かが
「あっ、もう欠けてる。」
と言っていたので、私も空を見てみました。
雲間からなので光が弱く肉眼でしっかり見えました。
上の写真のようでした。
もう少し明るくなってからフィルターをつけた
双眼鏡でも見てみました。
が、しかし、しかしです。だんだん雲が
厚くなり、黒い雲に変わってきました。
皆さんいろいろな高価な機材を持ち込み、
いっしょうけんめい太陽を見つめています。
少しでも雲間から太陽が見えると歓声が
上がります。
雲がどこかへ行ってくれることを祈るばかりです。
みんなの必死のいのりにもかかわらず、雨が
ポツリポツリ降り始めました。
みんな機材をビニールで保護し始めました。
そんな中皆既が始まり出しました。
辺りが暗くなってきました。本当ならダイヤモンドリング
が見えたのでしょうか。
皆既になりました。本当に真っ暗です。
2,3メートル先にいる人もみえません。
でも地平線の少し上だけはオレンジ色です。
雨が降っていても真っ暗になることがわかりました。
とても不思議でした。
もしたった1人で体験したら恐ろしくなったと思います。
皆既が終わってから、このツアーの講師の方が
来て、
「完敗に乾杯です。」
と言って謝ってみえました。
雨が降ったのは講師の方の責任でもありません。
大自然の前では人間の力なんてとても及ぶもの
ではありませんね。
自然現象を相手にするときは
運しかありません。
今回は運が悪かったようです。
皆既日食マニアたちはもう次の
イースター島での皆既日食の話をしていました。
1度魅せられると虜になるようですね。
それにしてもダイアモンドリング見たかったあぁ
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