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HIROの のはらうた

2012/7/31からブログを始めました。

25/4/21 青天を衝け🔹大河ドラマ

2025-04-22 | 本・映画・能楽・美術館など
2021年放送の「青天を衝け」(41話)を見終わりました。


時代が大きく動く幕末から明治、そして昭和6年までを描いたドラマでした
新通貨発行、地租改正、版籍奉還、郵便制度、銀行設立、富岡製糸場の設立などが次々と実行されていく様子とエネルギーに圧倒されました。

25/3/29 眉山📕さだまさし

2025-03-29 | 本・映画・能楽・美術館など
徳島の眉山を登る予定があるので読んでみました。
さだまさしさんの小説、初めて読みました。

吉野川の遥か向こうに、遠く眉山が見えた。…


人はあっという間に変わってゆく。
歳を取れば尚更。

「孝行はね、親が生きているうちじゃあ遅すぎるんだよ。元気でいるうちにしなきゃあ駄目だよ」

「…寺社仏閣がらみでない祭りは少ないんだよ」

25/3/16 魔女と過ごした七日間📕東野圭吾

2025-03-16 | 本・映画・能楽・美術館など
今を反映した小説、面白かったです。

DNAもIDナンバーカードも、国民を管理するツールにすぎない。だからこそ大事なのは、そんなものに振り回されたりせずに、困難にぶち当たった時には、自分で考え、道を切り拓かねばならないということだ。頼るのはAIなんかじゃない。自分の頭だ。
だからたぶん、もっと勉強しなきゃいけないんだろうなー。

25/3/15 翔ぶが如く【十】完📕司馬遼太郎

2025-03-15 | 本・映画・能楽・美術館など
西郷隆盛は生を閉じた。大久保利通もまたその翌年、凶刃に斃れ、激動の時代は終熄したのだった。

解説
この戦いに西郷軍が敗れなければ革命は完成しなかった…西郷は一身を滅することで、それよりはるかに巨大なスケールで革命の終了宣言を行ったのではないか…

やっと読み終わりました。
「坂の上の雲」「翔ぶが如く」と続けて読んでみて、あらためて、多くの犠牲の上に今の平和な日本がある、ということを思いました。

25/3/5 大阪歴史博物館

2025-03-05 | 本・映画・能楽・美術館など
雨予報なので大阪城の近くの歴史博物館へ。

10F「古代フロア・体感!大極殿」からの眺め
難波宮跡…大極殿跡が見えます

大阪城も

古代から現代までの盛りだくさんの展示を、一つ一つ見て解説を読んでいたら、くたくたになりましたが、どれも興味深くて勉強になりました。

もう一つ美術館へ行く予定でしたが、頭がいっぱいになったので、次の機会に…。

25/2/25 翔ぶが如く【九】📕司馬遼太郎

2025-02-25 | 本・映画・能楽・美術館など
熊本をめざして進軍する政府軍を薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続くのである。…

田原坂から後退し、熊本からも退却し、人吉へ。

警視隊
薩軍がもし最初から熊本城を黙殺して一路豊後を衝き、小倉城をおとして連隊の兵器爆弾をうばっていれば、らくらくと成功したに相違なく、あるいは歴史が変わっていたかもしれない。

衝背軍
まことに上代の隼人が翔ぶがごとく襲い、翔ぶがごとく退いたという集団の本性そのままをひきついでいるかのようである。

西北の崩れ
これは軍隊間の戦争といういうより、薩軍の場合は宗教一揆に酷似していた。

熊本を去る
会津人のかれにとっては幕末の西郷は政治的詐欺師であり、戊辰戦争の西郷は関ヶ原の恨みを報じようとする藩人的感情のみの存在であり、革命家としての普遍的な理論や感情など持ちあせていない男であった。

翔ぶが如く戦い、翔ぶが如く退いていく様子が描かれていました。
あと1冊…。

25/2/23 翔ぶが如く【八】📕司馬遼太郎

2025-02-23 | 本・映画・能楽・美術館など
明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍する。

圧倒的な士気で城を攻めたてたが…

人馬
西郷は、暴発には賛成でなかった。…西郷は暴発は、やめよ、ということは言えたはずだが、本来、人望好みの性格と、幕末戊辰にかけてかれらに生死の堺をくぐらせたという借りの意識が休むよとは言いがたくさせていたのかもしれなかった。

雷発
西郷と薩軍の作戦案は、いかなる時代のどのような国の歴史にも例がないほと、外界を自分たちに都合よく解釈する点で幼児のように無邪気で幻想的で、とうてい一人前のおとなの集まりのようではなかった。…昭和期に入っての陸軍参謀本部とそれをとりまく新聞、政治家たちがそれであろう。

炎上
ながい日本歴史のなかで、一人の人間が、地元のあらゆる階層から個人崇拝をうけたという例は、加藤清正と西郷隆盛以外にはちょっと考えられない。

野の光景
山鹿千軒といわれる。
この里はまわりに低い山々をめぐらしている。…小さな平野をなしている。…
町には、三ヶ所からさかんに温泉が湧いている。
…熊本共同体の本営は、桜井屋という旅籠に置かれた。

2023年に阿蘇の山々を登りに出かけたときに訪れた熊本城、山鹿温泉、、を思い出しながら戦いの様子や町の光景を想像しました。
登場人物が「坂の上の雲・日清日露戦争」に繋がっていきます。

25/2/20 翔ぶが如く【七】📕司馬遼太郎

2025-02-20 | 本・映画・能楽・美術館など
1876年10月24日神風連の乱、1876年10月27日秋月の乱、1876年10月28日萩の乱等、士族達の不満が爆発する。
そして1877年2月、西南戦争が始まるまで。

衝撃
「国家」はまだ成立せず、太政官と反対勢力はぎりぎりのところ同水準のものであり、太政官に属する官僚群も、一種私党のにおいを持っていたことがわかる。

西郷の革命家としての欠陥は、その師であり旧主である島津斉彬のようには近代産業についての理解がとどかなかったことにあるであろう。しかし農政と農民の暮らしについては、おそらく維新のどの革命家よりも体で知りぬいているようなところがあった。

西郷の下山
反するも誅せらる。反せざるも誅せらる。如かず、大挙して先発せんと。

鹿児島異人館
戦略もなく、西郷その人の世間像がかれらの戦略のすべてであった。

貴雄丸
幕末の西郷とちがい、いまの西郷は、人に擁せられてしまっているのである。幕末の西郷は高度的な政略家であったが、いまの西郷は多人数の象徴になってしまっている。

西郷はどんな思いで「この身をあげもそ」といったのか、BS「英雄たちの選択」でのいつものフレーズ「心のうちに分け入ってみよう」が、浮かんできました。

25/2/18 一日一生📕酒井雄哉・天台宗大阿闍梨

2025-02-18 | 本・映画・能楽・美術館など
gooブログで知った本、またまた「翔ぶが如く」を一旦置いて読んでみました。

「一日を一生のように生きよ、明日はまた新しい人生」。『一日一生』は、現代の”いき仏”と称される酒井雄哉・大阿闍梨の慈雨の言葉集。酒井氏は40歳で仏門に入られました。7年間にわたって行われる過酷な修行である千日回峰行を53才と60歳で2度も達成されています。

千日回峰行、最初は一日三十キロ、六年目になると一日六十キロ歩く。七年目は一日八十四キロ歩く。…長い道のりもちょっとずつ頭の中で区切りながら歩いて行くと、いつの間にか終点についちゃうんだ。

自分なりに腑に落ちると、人はついそこで考えるのをやめにしちゃう。でも答えが分からないといつまでも考えるだろう。肝心なのは答えを得ることじゃなく、考え続けることなんだな。

何かを置き忘れているような気がしたら、少しずつでいいから、歩いてみるといい。歩くことが何かを教えてくれるよ。

回峰行などでひたすら歩くのは、歩きながら坐禅をしているのと同じ、「歩行禅」といわれるものだ。歩く中で何かを思いついたり、知恵が生まれたりする。…
自分自身が感じて味わって初めて本当の意味で「知る」ことができる。

腹が立ったら、ちょっと引いて自分で自分に問うてみるといい。それは執着ではないかなって。…手放してみたら、案外さっぱりして、気持ちが楽になるかもしれないよ。

生きていると三つの要素がある。呼吸することと、体を動かすこと、そして心に思うこと。…三つあって初めて支えられるんだな。

一日一日、新しい人生を生きていけばいいんだよ。
無理せず、急がず、はみださず、力まず、ひがまず、いばらない…穏やかな気持ちでもってな。

すごい方だなぁ、と思いながら本を読み終えました。
その後、BS「英雄たちの選択 本田宗一郎 イノベーションで世界を目指せ!」の録画を見たら、またすごい生き方で…さらに感動しました。。