里の常連さん情報

横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

どのように温泉にはいれば、より効果的

2015年11月29日 | 秋ネタ

行楽シーズンまっさかりのいま、人気のスポットといえば温泉だが、温泉は、はいり方次第で毒にも薬にもなるというのは札幌国際大学温泉学教授の松田忠徳さん。

「温泉地に着いて、いきなり温泉にはいるのはNG。5分間温泉に入浴すると、5分間縄跳びしたときにほぼ匹敵するカロリーを消費するので、移動で疲れた体のまま温泉にはいると疲労が増します。旅館に着いて、1時間くらいゆっくり休息をとってからはいること。また、食後は胃に血液が集中しているので、30分~1時間たってからはいるよう心がけましょう」(松田さん)。

 熱めの温泉に汗が流れ出るくらい長く浸かるのは、体に負担がかかるので×。こう話すのは、温泉ビューティ研究家の石井宏子さん。

「1回の入浴を3~5分程度にとどめ、一度出て、休んでから入浴する分割浴を3回繰り返し、合計で10~15分程度はいるほうが、効率的に体を温められます」(石井さん)。

 そして、湯船から上がったら休養をとることも重要。

「30分くらいゆっくりして汗が引くのを待ちましょう。そのとき、水分補給も忘れずに」(石井さん)。

 起きぬけは体が完全に起ききっていないので、いきなりの入浴は避けたい。起床後、30分以上が目安だ。


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スーパー銭湯に代表される“街ナカ”の温泉施設が人気の昨今。この寒い季節、手軽に行けて、すぐあたたまることができるのが最大の魅力だが、どのように温泉にはいれば、より効果的なのだろうか。舞浜ユーラシア(千葉)の温泉入浴指導員の海老原一貴さんはこう説明する。

「温泉は数分間ずつ、休憩を挟みながらはいるのが基本。体調などにもよりますが、温冷交互浴といい、42度くらいの熱いと感じる湯船に3分、36度のぬるめの湯船に3分、休憩と水分補給を挟み、またあつ湯に3分、これを2セット行うのがおすすめ。温冷交互浴は、疲労の原因となる乳酸の排出を促す効果があるとされています。水分補給をしながら、温度の違うお湯をはしごしてみてください」

 ではサウナはどうだろうか。反復浴や交互浴のほうがデトックス効果や新陳代謝が高まるといわれているが、延羽の湯(大阪)の高山名保子さんはこう指導する。

「サウナにはいるときは、先に2~3分浴槽で体を温めてからのほうが、汗も出やすく、肌の乾燥も防ぎます。その後、サウナに5分はいり、シャワーで汗を流したら、再びお湯に5分。途中で水分補給や休憩をしながら、3セットほど繰り返すのがベターです」