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パナソニック冷蔵庫 保存方法による比較試食会

2015年11月01日 | 秋ネタ

余った生鮮食材を保存する際、多くの人が冷凍するという方法を選択しているだろう。しかし、冷凍したことでおいしさが損なわれる…との嘆きの声も多いはず。どうにかして、おいしさを保ったまま保存できる方法はないだろうか──そんな悩みの解決策になり得るのが、「パーシャルフリージング」と呼ばれる保存法だ。

「パーシャル」とは、「部分的」という意味で、「パーシャルフリージング」は全てを冷凍するのではなく、部分的に冷凍する方法のことだ。パナソニックの冷蔵庫には、「微凍結パーシャル」として、パーシャルフリージング機能を搭載したモデルがラインナップされている。

 通常の冷蔵室の温度は約3~6℃、冷凍室なら約-18~-20℃となっているが、微凍結パーシャルでは約-1~-3℃で保存。つまり、冷蔵と冷凍のあいだの状態を保つことで、冷蔵よりも長持ちし、なおかつ解凍がいらない形で保存できるのがこの「微凍結パーシャル」なのだ。

 パナソニック調べの情報によると、約0~2℃で保存する「チルド」では2~3日の保存が可能だが、微凍結パーシャルなら約7日間保存できるとのこと。さらに、牛肉や豚肉といった食材を微凍結パーシャルで保存した場合、完全に凍っていないため、すぐに包丁で切ることができ、調理がしやすいという特徴がある。

 そして、もっとも気になるのが、食材の味だ。微凍結パーシャルで保存した食材は、冷凍保存よりも格段においしいというのだが、果たして実際にはどうなのだろうか?

 パナソニックは10月14日、「パナソニック冷蔵庫 保存方法による比較試食会」を開催。NEWSポストセブンの記者が参加し、実際に微凍結パーシャルの実力を確かめてみた。

この試食会で食べ比べたのは、微凍結パーシャルと冷凍庫で、それぞれ7日間保存された牛もも肉。どちらがどちらかわからない状態で、焼かれた2枚の牛もも肉が出され、それを食べ比べるのだが、明らかに片方がジューシーで脂が乗っており柔らかく、もう一方がパサついていて固い。説明するまでもないだろうが、この前者のほうが微凍結パーシャルで保存した牛肉で、後者が冷凍保存した牛肉だ。

 さらに、2回目の試食では、1回目よりも薄くスライスした牛肉で比較。厚切りに比べると味の違いの判別が難しそうだと思われたが、これでもやはり微凍結パーシャルのほうがジューシーで柔らかい仕上がりとなっており、その差は歴然としていた。

 パナソニックと共同研究を行っているAISSY代表取締役社長の“味博士”鈴木隆一氏によると、微凍結パーシャルで7日間保存した牛もも肉と、7日間冷凍保存した牛もも肉を比較すると、味覚の基本となる5つの味(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)のうち特に「旨味」に有意差があり、微凍結パーシャルのほうが旨味が大きいという結果になったという。また、5基本味のバランスを数値化し総合的な味を示す「コク」を比べたところ、やはり微凍結パーシャルのほうが冷凍保存よりも、高い数値となったとのことだ。

 率直に言うと、「想像していた以上に微凍結パーシャルと冷凍保存では味に差があり、明らかに微凍結パーシャルのほうがおいしかった」というのが、今回の試食の感想だ。まさに、最新冷蔵庫の実力に納得。買い換えの際には「微凍結パーシャル」というキーワードは忘れないでおきたい。