Yukoの日記

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読後感

2014-06-12 07:35:06 | 日記
ルーズヴェルト・ゲーム

著者   池井戸 潤
◎ 大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。
かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。
廃部にすればコストは浮くが・・・社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)とは。

◎ 野球を愛したルーズヴェルト大統領は、かつていった。
  「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」  大きくあけられた点差、そこから追いつき、逆転する。
地鳴りのようような感動が湧き上がってくるのは、それからだ。

◎ 追い込まれてわかった。会社も人生も、ここからだって!

★ ドラマは観ていません。会社経営をかけた「青島製作所」と「ミツワ電器」の戦い。そして過去に因縁を持つ「沖原と如月」野球部の戦い。この二つの戦いの行方を知りたくて一気に読んでしまいました。
読後、爽やか感が味わうことが出来、これからもやみつきになる悪が叩きのめされるという作品、面白かったです。


約束の海

著者    山崎 豊子

 1988年に起きた潜水艦なだしお第一富士丸事件を題材にした話。戦争経験のある父をもつ花巻朔太郎は潜水艦に乗り組む若き海上自衛官、釣り船との衝突事件が中心に描かれています。
 昨年9月88歳で亡くなられた山崎豊子さんの未完の遺作「約束の海」です。一応、3部構想の1部は完結していますが、頼子との恋の行方、アメリカに派遣された後の朔太郎の運命などこの2・3部での展開が読めないのは非常に残念です。
いずれの小説を描く時でも、当事者側の苦悩を圧倒的な取材力で描き続けた情報には、とても感動させられたと聞いております。本当にお疲れさまでした。そして有難うございました。