暑い中、法政大学のオープンキャンパスに行ってきた。
飯田橋駅から徒歩10分、喉がカラカラになったところで正門に着く。
この文字の美的感覚は抜群だと思う。
受付で資料を受け取ると、係の男性が「お母さんもどうぞ」と何かをくれた。
おお、飲み物がもらえるらしい。
「同じ券が資料の中に入っていたよ」と娘も言い、何はさておき、まずは飲み物引換所に向かった。
ここでは学生スタッフが、お茶やジュースなど数種類のペットボトルを並べ、愛想よく配っている。
キンキンに冷えた水が欲しい……。
喉が渇いたとき、体が欲するのは水である。目にとまったのは、「法政水」と書かれたボトルだった。
「あっ、これにします!」
「はい、裏に校歌もありますのでどうぞ~♪」
スタッフのお兄ちゃんも楽しそうだ。あとから知ったことだが、この水は震災後に学生が発案したもので、1本買うと10円寄付する仕組みになっているらしい。一瞬、外濠の濁った水ではないかと不安になったが、ラベルには「島根 金城町採水」と書いてある。クセのない水が、干上がった体に心地よかった。
最初に大学説明会を聞く。どんなに広い会場でも、人気のある大学は混雑するので、開始の30分前には到着したいものだ。定刻間際になると、二重三重に立ち見客ができて、室温が高くなるほどだった。
法政大学は、今年で創立132年を迎える伝統校である。関東では2番目に学部・学科数も多く、15学部37学科を抱える規模だという。学生数は約28000人というから大したものだ。海外留学制度ランキングでは、全国800の大学のうち第4位にランクインしたとPRしていた。
クラブ・サークルも、公認団体だけで約200ある。体育会系、応援団、音楽系、表現系以外にも「囲碁研究会」という堅いものから「ポケモンだいすきクラブ」という、わけのわからないものまで様々だ。
「……お母さん、ガンダム研究会っていうのがあるよ」
「あっ、本当だ! ここに入りなさいよッ」
「やだよ~」
就職は国家公務員、地方公務員の合格人数が2位、またマスコミに強い大学として名が知れているらしい。たまたま日程が合ったから来たのだが、予想よりも立派な実績に驚いた。
説明会のあとは、法学部法律学科の模擬授業を受けることにした。「犯罪に原因はあるのか」というテーマで、45分の講義である。資料なし、板書ゼロ、スライドなしの授業で、「退屈だったら寝ても構いません」という寛大なお言葉があった。
「お母さん、あそこに同じ学校の人がいる」
娘が指を差す方向を見ると、見覚えのある制服を着た男子が3人、並んで座っていた。こちらは私服だったし、知り合いでもないので、向こうは気づきもしない。
「刑罰を科しても犯罪が減らないところに、予防の必要性があるのです」
教授の話を記録する。ノートを取るのは得意だったから、学生時代を思い出し、新鮮な気持ちで聞けた。後ろの席に座ると、やる気も出なくなるので、前から5~6列あたりに座るタイプだった。
「お母さん、あの人たち寝てるよ」
先ほどの、男子3人のうち、2人が早くも居眠りを始めていた……。
ガクッ。
授業のあとは、お目当ての学食に行ったのだが、ディズニーのアトラクション並みの混雑であった。列の最後尾にたどり着くまで、何分歩いたのかわからない。私も娘も待てないタイプなので、早々に見切りをつけて別の店に行くことにした。
「おみやげ買って帰ろう」
赤本の隣に、大学グッズを販売するコーナーがある。
「お母さん、カステラがあるよ」
「お母さんはクッキーのほうがいい」
結局、両方買うことにした。赤本を持ってレジに並ぶ人が大半なのに、私はクッキーとカステラを抱えて後ろにつく。少々恥ずかしかった。
家でカステラとクッキーを開けてみる。
カステラは普通の味だ。オレンジピールが苦手な人には勧めない。
クッキーは、サクサクしていて結構おいしい。特に、中央上にあるクッキーは、バターの風味が生きていて私の好みである。
もし、もう一度学生時代をやり直すことができたら、法学部もよさそうだ。
そして、ガンダム研究会に入らなくては。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
飯田橋駅から徒歩10分、喉がカラカラになったところで正門に着く。
この文字の美的感覚は抜群だと思う。
受付で資料を受け取ると、係の男性が「お母さんもどうぞ」と何かをくれた。
おお、飲み物がもらえるらしい。
「同じ券が資料の中に入っていたよ」と娘も言い、何はさておき、まずは飲み物引換所に向かった。
ここでは学生スタッフが、お茶やジュースなど数種類のペットボトルを並べ、愛想よく配っている。
キンキンに冷えた水が欲しい……。
喉が渇いたとき、体が欲するのは水である。目にとまったのは、「法政水」と書かれたボトルだった。
「あっ、これにします!」
「はい、裏に校歌もありますのでどうぞ~♪」
スタッフのお兄ちゃんも楽しそうだ。あとから知ったことだが、この水は震災後に学生が発案したもので、1本買うと10円寄付する仕組みになっているらしい。一瞬、外濠の濁った水ではないかと不安になったが、ラベルには「島根 金城町採水」と書いてある。クセのない水が、干上がった体に心地よかった。
最初に大学説明会を聞く。どんなに広い会場でも、人気のある大学は混雑するので、開始の30分前には到着したいものだ。定刻間際になると、二重三重に立ち見客ができて、室温が高くなるほどだった。
法政大学は、今年で創立132年を迎える伝統校である。関東では2番目に学部・学科数も多く、15学部37学科を抱える規模だという。学生数は約28000人というから大したものだ。海外留学制度ランキングでは、全国800の大学のうち第4位にランクインしたとPRしていた。
クラブ・サークルも、公認団体だけで約200ある。体育会系、応援団、音楽系、表現系以外にも「囲碁研究会」という堅いものから「ポケモンだいすきクラブ」という、わけのわからないものまで様々だ。
「……お母さん、ガンダム研究会っていうのがあるよ」
「あっ、本当だ! ここに入りなさいよッ」
「やだよ~」
就職は国家公務員、地方公務員の合格人数が2位、またマスコミに強い大学として名が知れているらしい。たまたま日程が合ったから来たのだが、予想よりも立派な実績に驚いた。
説明会のあとは、法学部法律学科の模擬授業を受けることにした。「犯罪に原因はあるのか」というテーマで、45分の講義である。資料なし、板書ゼロ、スライドなしの授業で、「退屈だったら寝ても構いません」という寛大なお言葉があった。
「お母さん、あそこに同じ学校の人がいる」
娘が指を差す方向を見ると、見覚えのある制服を着た男子が3人、並んで座っていた。こちらは私服だったし、知り合いでもないので、向こうは気づきもしない。
「刑罰を科しても犯罪が減らないところに、予防の必要性があるのです」
教授の話を記録する。ノートを取るのは得意だったから、学生時代を思い出し、新鮮な気持ちで聞けた。後ろの席に座ると、やる気も出なくなるので、前から5~6列あたりに座るタイプだった。
「お母さん、あの人たち寝てるよ」
先ほどの、男子3人のうち、2人が早くも居眠りを始めていた……。
ガクッ。
授業のあとは、お目当ての学食に行ったのだが、ディズニーのアトラクション並みの混雑であった。列の最後尾にたどり着くまで、何分歩いたのかわからない。私も娘も待てないタイプなので、早々に見切りをつけて別の店に行くことにした。
「おみやげ買って帰ろう」
赤本の隣に、大学グッズを販売するコーナーがある。
「お母さん、カステラがあるよ」
「お母さんはクッキーのほうがいい」
結局、両方買うことにした。赤本を持ってレジに並ぶ人が大半なのに、私はクッキーとカステラを抱えて後ろにつく。少々恥ずかしかった。
家でカステラとクッキーを開けてみる。
カステラは普通の味だ。オレンジピールが苦手な人には勧めない。
クッキーは、サクサクしていて結構おいしい。特に、中央上にあるクッキーは、バターの風味が生きていて私の好みである。
もし、もう一度学生時代をやり直すことができたら、法学部もよさそうだ。
そして、ガンダム研究会に入らなくては。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
宮城県大河原の高校生が発案しました
ところが高校のWEB担当者がHP更新を怠り、
まったく無意味な発売になってしまいました
ご多忙であったり大変でしょうが、校長は
しっかりしないと生徒がかわいそうです
市ヶ谷の文字を懐かしく思います
グランドヒル市ヶ谷で17年前、本仲人を務めさせていただきました
そういえば、以前いた出版関係の会社にも法政大出身の人がいて、「周りでマスコミとか出版関係に就職した友達が多い」って言ってた気がする。
28,000人もいるとは知らなかった。
ところで、その法学部の先生の授業、結局おもしろかったですか?
最近高校に大学の先生を呼ぶ出張授業って多いじゃないですか。
教師の立場としては寝られたら困る。
でも、寝てもしょうがないなという授業もけっこうあって。
もうちょっと、大学の先生も工夫してほしいなと思います。
クッキー、おいしそう。
蔵王の水だったら、飲みたい人がたくさんいそうですね。
せっかくのアイデアが台無しです。
連携プレーの重要さを痛感しました。
オレンジピールは苦手なんです。
母がオレンジマーマレードをよく食べていました。
しかし私にとっては、苦くて後味の悪いものでしかありません。
残念です。
だいたい1学年が7000人なんだって。
だから4学年で28000人。
卒業生は一体何百万人いるんだろうね(笑)
逆に、法政卒の教員は1人しか知らない。
給料安いし、風当たりの強い仕事だから、敬遠するのかな?
模擬授業はもっと受けてみたいと思ったよ。
だいたい、大学のセンセイは、よそ行きの授業をしないと思います。
マイペースなんですよね。
おしゃべりは気にするけれど、寝ている分には静かだからいいみたいですよ。
法律学科の先生もそうでした。
娘は「つまらない」を連発していましたが、「これがスタンダード」だと教えてやりました。
そもそも、これだけ娯楽があふれている世の中では、勉強が楽しいはずもないですし。
理解力よりも忍耐力のある者が勝つんです(笑)
体育学の教授の模擬授業を聴いたのですが、カラフルなパワポを使いまくり、資料も映像も動く動く!!
これが大学か?と、ちょっと呆れに近いショックを受けました。
私が習った教授に「千手観音」とあだ名の先生がいらっしゃいました。
座ったまま、任意の方向へふり向きざまに草書で単語を板書なさる。前から見ると、先生の背後に放射線状の意味不明文字が広がっているのです。
聴いてなくちゃわからない授業を理解してこそ、「聴く力」が育つ。
文字情報が残って当たり前の授業しか受けないと、口頭指示がわからない若者が就職してくることになります。
大学のスタンダードはそうでなくっちゃ!!
法政大学がその先生を模擬授業に選えんだことに、気骨を感じて嬉しくなりました
しかし、色々なアイテムがあるんですね~!私たちの頃は多分無かったと思いますよ!生徒集めに工夫をこらしているんですね!うちの中学から推薦で法政二校に行きそのまま法政大に行った人もいました。確か編集の仕事をしているって言ってたな~!
大学は手取り足取り教えるところじゃありませんからね。
教授陣の個性に合わせて、聴く工夫が必要です。
子どもを甘やかしてはいけません。
とはいえ、行き当たりばったりの授業になる危惧もあり、無駄な講義にならないことを祈るばかり。
千手観音さまは内容の濃い授業をなさっていたようで。
モンスターペアレントが、「教え方が悪い」などと文句を言わなきゃいいですね。
純さんの母校は、関東の大学で学部・学科数が一番多いそうですよ。
約20学部、80学科あると聞きました。
学生数はよくわかりませんが、地方のキャンパスを首都圏に集結したみたいですから、きっと多いんでしょう。
学部が多いと、かぶる学科もあるし、かえって選びづらくなる気がします。
ほどほどでよろしいかと(笑)