これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

リアルおひな様

2023年03月05日 20時27分09秒 | エッセイ
 年々ひな祭りのお祝いが雑になっている。
「お母さん、ミキがひな人形出すから、ひな壇作って」
「うん」
 娘が26歳になり、成長を祝う歳ではなくなったからであろう。ここ数年は仕事が忙しいことを口実に、30分以内で完成するひな壇の組み立て係に専念し、人形やお道具の配置は娘に頼んでいる。
「ママ、3月3日はちらし寿司を作るからね」
「ありがとう」
 夫もこの日ばかりは頼りにされ、海鮮たっぷりのごちそうを作ってくれてありがたい。
 今年の力作。



「すっごく美味しいよ! マグロなんてとろけるような味わいだし」
「ホント、最高!」
「よかった、ハハハ」
 夫は鼻高々だ。毎年褒めちぎっているせいか、確実に進歩している気がする。
 その調子でヨロシク!
 もう少し役に立とうと、おひな様のお菓子を買ってきた。単なるあられではなく、チョコひなあられである。しかも、すみっこぐらし。
 どうだ!



 まあ、おひな様は「イエ~イ」なんて喜ばないから、満足したかどうかわからないけど。
 先日、また國學院大學博物館に行ってきた。



 17世紀に作られた『源氏物語』が公開されているので、目の保養をしたかったのだ。金箔が光り、赤や青、黄、橙という豊かな色彩で描かれた絵柄に惚れ惚れした。『伊勢物語』『竹取物語』も公開されていて、素晴らしく贅沢な本が一気に見られるところに驚く。なのに入館無料。お近くだったら、ぜひご覧になってはいかがだろうか。
 ここには、リアルな女房装束も展示されていて撮影ができる。当時の単(ひとえ)の解説もあり、勉強になるのだが、正面からだとちょっと怖い。



 ひいっ。
 右に回り込んだが、こちらも大差なかった。
 リアル過ぎてもどうかと思う。



 しかし、左からだとソフトになる。



 うん、美人美人。キレイ。
 髪型のせいではないだろうか。この時代は、三人官女のように結い上げていなかったのかもしれない。
 最後に、わが家のきめ込みおひな様を見ていただきたい。



 何だか、やたらと安心してしまった。
 人形はリアルじゃない方がいいってことかな。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雛祭り (ヤッギー)
2023-03-06 08:43:02
今年もひな人形を飾ったんですね。雛祭りは華やかでいいですね。

博物館の女房装束、ちょっと怖いです。
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表情 (砂希)
2023-03-07 21:12:46
>ヤッギーさん

女房装束のマネキンがいけないと思います。
目鼻立ちをくっきりさせて、健康的に見せてほしいですね。
衣装はとてもキレイなのに。
返信する
一致団結 (白玉)
2023-03-08 11:00:31
ご家族協力して、素敵なひな祭りになりましたね。
豪華ちらし寿司、来年はさらにグレードアップ?
木目込みのかわいいおひな様や、すみっこぐらしの
チョコひなあられなんてかわいすぎです。
それに比べて、貞子も負けるようなリアルおひな様・・・
返信する
手抜き (砂希)
2023-03-09 21:10:28
>白玉さん

コロナ前、ひな祭りは一大イベントでした。
親族を呼び出前をとって、ひなケーキで締めくくりましたよ。
コロナになってからは家庭でひっそりお祝いですね。
白玉さんちは息子君だから、お義母さんと白玉さんのお祝いでよろしいかと。
やはり貞子をイメージされましたか(笑)
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