土方歳三ファンとしては、最低でも一度は五稜郭に行くべきだと思っている。
「たまにはGWっていうのもいいかしらね」
年々、夏の気温が上昇し、夏休みは家から出たくないとの事情もある。混雑は承知の上で、カレンダー通りの4連休に函館まで出かけ、本日帰ってきたところだ。早々に五稜郭の記事をアップしたかったけれど、思い入れが強過ぎて話がまとまらず、先に六花亭五稜郭店について書くことにした。
以前に北海道の観光スポットとして、旅行誌に掲載された六花亭帯広本店を見たことがある。菓子はオンラインショップやデパートでも買えるが、併設されている喫茶室が気になった。いつか行けたらいいな~と漠然とした願いがあり、五稜郭店なる店舗があるとわかったときから「絶対行く!」と決めた。
飛行機の都合で、10時過ぎには六花亭に着く。「さあ、おやつだ!」と意気込んで自動ドアを通過したものの、「喫茶室 11:00から」の表示にガクッと来た。リサーチ不足である。「ありゃま」と両足の踏ん張りが利かなくなり、フニャフニャ~と脱力していった。しかし、自転車で行かれる距離でもないので気を取り直し、まずは五稜郭タワーを先に見て、終わったらもう一度来ようと作戦変更を図る。
よし!
再訪時は、ちょうどお昼タイムということもあり、おやつだけでなくお腹にたまるものも頼むことにした。
クッペと書かれたパンは、豆とトマトのコンビネーションがいい。
クラムチャウダーは、アサリが惜しげもなく使われていて、リッチでクリーミーだった。
これに加えて、私はホットケーキと
カフェオレを頼んだ。
ホットケーキは見た目の通り、フワッフワできめ細かいスポンジが楽しめる。
ところで、この日は娘の28歳の誕生日であった。メニューを見ると、「誕生日の方にケーキとドリンクをプレゼント」とあるではないか。
「おめでとうございます。ケーキはショーケースからお選びいただけますので、お好きなものをどうぞ」
「じゃあ、カブトのチョコレートケーキにします」
「ろうそくはいかがいたしましょう。2と8の組み合わせでよろしいですか」
「はい」
「コーラスもご用意できますが」
どうやら、スタッフの方が「ハッピバースデートゥユー、ハッピバースデートゥユー」と歌ってくれるらしいが、それはかなり恥ずかしい……。
「い、いえ、ろうそくだけでいいです」
「かしこまりました」
勇気のある方は、ぜひご検討ください。
美味しいだけでなく、こんなに素敵なお祝いをしていただき、「はるばる来たかいがあった」との実感があり満足だ。
夢中で食べたあとは落ち着きを取り戻し、ふと店内を見渡すと、やたらといかつい男性2人組が目に入った。頭髪は角刈りで、筋肉質の肩にスカジャンを羽織り、遠くからでも目立つ金色の鎖を首から下げている。目つきも鋭く、私の知り合いにはいないタイプであった。
「はてさて、何でこの人たちが六花亭に?」との疑問がわいてくる。
答えは簡単だった。注文したケーキが運ばれてくると、それまでの険しい表情が一転して崩れ、フォークを手に取り笑顔で食べ始めたのである。実は、スイーツ男子だったらしい。組み合わせのギャップに驚いた。もしかすると観光客で、私のように「絶対、六花亭の喫茶室に行く!!!」との強い意志を持って来店したのかもしれない。
リサーチ不足には続きがあり、五稜郭店ではハヤシライスやミックスピザが食べられないことをあとから知った……。
やはり、いつかは帯広本店に行ってみたい。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「たまにはGWっていうのもいいかしらね」
年々、夏の気温が上昇し、夏休みは家から出たくないとの事情もある。混雑は承知の上で、カレンダー通りの4連休に函館まで出かけ、本日帰ってきたところだ。早々に五稜郭の記事をアップしたかったけれど、思い入れが強過ぎて話がまとまらず、先に六花亭五稜郭店について書くことにした。
以前に北海道の観光スポットとして、旅行誌に掲載された六花亭帯広本店を見たことがある。菓子はオンラインショップやデパートでも買えるが、併設されている喫茶室が気になった。いつか行けたらいいな~と漠然とした願いがあり、五稜郭店なる店舗があるとわかったときから「絶対行く!」と決めた。
飛行機の都合で、10時過ぎには六花亭に着く。「さあ、おやつだ!」と意気込んで自動ドアを通過したものの、「喫茶室 11:00から」の表示にガクッと来た。リサーチ不足である。「ありゃま」と両足の踏ん張りが利かなくなり、フニャフニャ~と脱力していった。しかし、自転車で行かれる距離でもないので気を取り直し、まずは五稜郭タワーを先に見て、終わったらもう一度来ようと作戦変更を図る。
よし!
再訪時は、ちょうどお昼タイムということもあり、おやつだけでなくお腹にたまるものも頼むことにした。
クッペと書かれたパンは、豆とトマトのコンビネーションがいい。
クラムチャウダーは、アサリが惜しげもなく使われていて、リッチでクリーミーだった。
これに加えて、私はホットケーキと
カフェオレを頼んだ。
ホットケーキは見た目の通り、フワッフワできめ細かいスポンジが楽しめる。
ところで、この日は娘の28歳の誕生日であった。メニューを見ると、「誕生日の方にケーキとドリンクをプレゼント」とあるではないか。
「おめでとうございます。ケーキはショーケースからお選びいただけますので、お好きなものをどうぞ」
「じゃあ、カブトのチョコレートケーキにします」
「ろうそくはいかがいたしましょう。2と8の組み合わせでよろしいですか」
「はい」
「コーラスもご用意できますが」
どうやら、スタッフの方が「ハッピバースデートゥユー、ハッピバースデートゥユー」と歌ってくれるらしいが、それはかなり恥ずかしい……。
「い、いえ、ろうそくだけでいいです」
「かしこまりました」
勇気のある方は、ぜひご検討ください。
美味しいだけでなく、こんなに素敵なお祝いをしていただき、「はるばる来たかいがあった」との実感があり満足だ。
夢中で食べたあとは落ち着きを取り戻し、ふと店内を見渡すと、やたらといかつい男性2人組が目に入った。頭髪は角刈りで、筋肉質の肩にスカジャンを羽織り、遠くからでも目立つ金色の鎖を首から下げている。目つきも鋭く、私の知り合いにはいないタイプであった。
「はてさて、何でこの人たちが六花亭に?」との疑問がわいてくる。
答えは簡単だった。注文したケーキが運ばれてくると、それまでの険しい表情が一転して崩れ、フォークを手に取り笑顔で食べ始めたのである。実は、スイーツ男子だったらしい。組み合わせのギャップに驚いた。もしかすると観光客で、私のように「絶対、六花亭の喫茶室に行く!!!」との強い意志を持って来店したのかもしれない。
リサーチ不足には続きがあり、五稜郭店ではハヤシライスやミックスピザが食べられないことをあとから知った……。
やはり、いつかは帯広本店に行ってみたい。
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