これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

一筆箋の行くところ

2023年04月09日 20時25分41秒 | エッセイ
 facebookでつながっている教え子が「カレンダーが欲しいのにどこにも売っていない」と投稿していた。
「季節商品だからねぇ。気の毒に」
 1月までは店頭で見た気もするが、すでに4月。とうの昔に撤去されているであろう。
「まてよ、うちにあったな……」
 そういえば、使っていないカレンダーが眠っていたではないか。早速メッセージを送り、郵送することにした。
 ここで一筆箋が活躍する。カレンダーだけを送るのでは無粋だし、字数の多い便箋では重い。ちょっとひと言、気持ちを添えるアイテムとして、一筆箋は有能だ。ことあるごとに購入してしまうので、結構たまっている。さて、どれを使おう。
「まあ、これはないでしょ」
 一番に候補から外したのは東大寺。



 寺社巡りをするタイプではなさそうなので、別のものがよいだろう。
「これも違うかな」
 伊藤若冲の一筆箋は、豪華なだけに送る相手を選ぶ。



 用紙の裏が特に華やいでおり、この美しさを共有できる相手に使いたい。



 美術館巡りをする人に送りたいメアリー・カサット。



 日本史教師に送りたい土方歳三。



 立体的な装飾が印象的なホールマーク製のものも検討したが……。



「決めた、これにしよう」
 私が選んだのは、機動戦士ガンダムでお馴染みの「シャアザク」であった。



 たしか、教え子のダンナがガノタだったはず。加えて、私がガノタであることを彼女は知っているから、納得してくれるだろう。
 裏面に罫線が引かれていた。結構な字数が書けることに感心する。



 ただし、スタンディングメモという名の通り、自立する機能って必要?



 ここにメモ用紙があります! といったアピールができ、埋もれないためには有効かもしれない。まあ、よしとしよう。
 本当にひと言だけしか用件がないときは、一筆箋でも大きい。そんなときは付箋紙が活躍する。私が常備しているのは、四角の無機質な付箋紙ではなく、ニャンコである。



 受け取った相手が和んでくれればそれでいいのだ。
 さあ、カレンダー君、貴方を待つ人のところに行きなさい。

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コメント (6)
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